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未来の働く女性たちにエールを  ―就活はそれでいいのか1ー - ミライ経済Lab.株式会社‐企業改革に関するお悩みをサポート

コラム

未来の働く女性たちにエールを  ―就活はそれでいいのか1ー

カテゴリ: コラム 作成日:2023年03月30日(木)

こんにちは。

ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。

 

先月はコラムをお休みさせていただきました。

毎月楽しみにしてくださっている方々、すみません&お待たせしました。

さて、

今月から6月までは、これから社会人になる女性に向けて伝えたいことを綴ります。

なぜかというと、

3月になると、リクルートスーツに身を包んだ女性にどうしても目がいってしまい

そして(勝手に)心配になるからです。

ステレオタイプの就活してるのかな、それで大丈夫なのかな、と。

 

Webサイトをみていると、就活の約1年前から適性検査をし、自己分析をして自己PRを作り始め、

業界や企業分析もするよう推奨されています。

それをそれなりに忠実に実行して満足いく結果につながっているのでしょうか、

私はすごく疑問に思っています。

もっと言うと、

「満足」の基準が、とにかく有名大手企業に内定をもらうことになっているようにみえて心配なのです。

 

私自身の経験と、周りの優秀な人々を観察した結果からいうと

就活において、

自分を取り繕って企業や世間が決めた型に自分をはめにいき、

とにかく大手企業への就職を目指すのは、

不幸の始まりなので止めた方がいい

と思っています。

もちろん大手企業への就職が悪いわけではありません。

短絡的にそれを目指しているというのがマズイと思っているのです。

 

 

としても就活は、

親や周りを安心させたい、という気持ちがあるでしょうし、

「いい会社へ就職した」というステータスも欲しいでしょう。

選ぶ基準がわからずじっくり考える時間もないので安心安全な大手企業へという実情もあるのでしょう。

 

ですが、就活というせっかくの機会の立ち振る舞いを間違えると、

この先もずっと

目の前のことにしっかり対峙するのを拒み

「ことなかれ」を好んで無難に立ち回り

体裁を気にしながら

仕事がおもしろくない、こんなはずじゃなかったと影で不平不満を言いつつ、

時にはメンタルを崩し

つまらない人生を過ごす可能性がとても高くなる気がしています。

 

だからこそ、

就活という機会に

自分とじっくり対峙し、

社会を自分の視点で見つめ、

自分の意思で判断して行動するべきだと思うのです。

そのためには、まず、

親や自分の周りの大人の意見を聞くのは止めた方がいいです。

そして

大企業=いい会社という幻想を捨てた方がいいです。

 

もし周りの大人の意見を聞きたいなら、今現在、成功していると思う人に限定した方がいいです。

特に、親は自身の『昔の』成功や失敗を根拠にアドバイスするケースが多いので注意です。

今現在、未来を創ろうとしている人や未来の展望が明確な大人なら

有用な意見が聞ける可能性が高いですが、それ以外の人に意見を求めるぐらいなら

自分で考え自分を信じた方がいいと断言できます。

 

世の中がどんどん進化していることは、多くの人が感じていると思いますが、

その進化スピードがものすごい勢いで加速しているのまでしっかり感じて対応しているでしょうか。

その点、

日本の大企業は残念ながら感度がとても低いと私には映っています。

そういう企業は、当然のことながら世の中から取り残されていきます。

世界視点でみると、既に日本企業はかなり世の中から取り残されています。

マスコミが小さな経済ニュースをさも「日本企業スゴイ!」という取り上げ方をするので錯覚しますが。

それを承知で、「よし、ならば自分が社長になって立直そう!」という気概で

大手企業の就職を目指すのなら、私は全力で応援しますが、

そうでないなら、

もっと自分とじっくり対峙してから判断した方がいいと思います。

 

 

 

就活における

私が考える『自分とじっくり対峙』というのは、

適性検査を受け学生時代の実績を整理して自分の強みと弱みを分析することではありません。

それらを整理して自分の売りを明確にできればいいですが、

学生時代の実績をもって、企業に貢献できるアピールポイントにつなげられるとは到底思えないのです。

せいぜい「自分は頑張り屋です」「自分は誠実な人です」「リーダーシップがあります」

ぐらいがいいところではないでしょうか。

過去の実績をもって就活するのは中途採用者のやるべきことで、新卒のやるべきことではないです。

新卒は可能性の塊です。だから過去実績とは切り離して未来の可能性一択で語るべきだと思うのです。

私なら、未だにガクチカを質問してきて人柄で採用しようとする企業は、

時流に置いて行かれている企業だと思って、逆に敬遠します。

 

もう1つ、

私が考える『社会を自分の視点で見つめる』というのは、

業界や企業分析をやることではありません。

それも大事なんですが、その大前提として重要な考察が抜けているのです。

そして、この考察を自分との対峙より前にやる方がいいと考えています。

 

では、具体的に何をすれば?ですよね。

就活としてまずやるべきことは、

自分が社会に対して抱いている不満や不安や怒りを言語化することです。

できるだけたくさん挙げるのがいいです。

そして次に、

それらが、どうなれば満足や安心や喜びに変わるのか、

「こうだったらいいのにな」を言語化することです。

この、「こうだったらいいのにな」は、この段階では無責任な感じの、理想、空想で構いません。

これもできるだけたくさん挙げましょう。

「もしも実現したら素敵!」とワクワク、高揚しながら言語化するのがいいです。

 

そうしてちょっと楽しくなってきたところで『自分とじっくり対峙』を始めます。

たくさんの言語化した理想像のうち、

自分がもしもその実現に関われたらいいだろうな、と思うものを選びます。

この時点では、自分の能力的な できる/できないは無視して考えます。

もちろん、複数を選択してOKです。

ただし、選んだそれぞれについて、なぜ、自分はそれに関わりたいと思ったのか丁寧に言語化してください

自分の興味関心の強いものを自覚するための自問自答です。

 

ここまで明らかにできれば、自分が関わりたいと思った事象について、

どの業界のどの企業なら実現してくれそうだろう、という視点で業界、企業分析を始めるのです。

そうすると、エントリーしたい会社説明会や会社へ質問したいことの解像度が格段にあがるでしょう。

自分が実際に関わるとしたら、何がしたいか、どう関わりたいかもじっくり考えてみてください。

繰り返しますが、今の自分の能力を前提にしてはダメです。

すごく成長した未来の自分を前提にして関わり方を考えるのがミソです。

 

その「成長した自分」に辿り着くまでの過程や手段も想像できると尚いいと思います。

例えば、就職後、どんな実務経験を積めば、どんな研修を受ければ、想像した成長につながるか、

自分が空想した素敵な未来の実現に携われるのかを考えるのです。

全く想像がつかなければ、その手段はどんなものがあるか会社へ質問してもいいかもしれませんね。

「私は自分の考えた未来を御社で実現したい、御社でならできると思った、そのためにキャリアを積みたい。

御社にはどんな制度が用意されていますか」というような確認ですね。

これ、

「御社が創ろうとしている未来像にとても共感しました。私もその一員として頑張りたいです」や

「御社で自分が成長していくためにどんな制度が用意されていますか」

と似て非なるのはわかります? 

自分を取り繕って、既にある型に自分をはめにいってるというのと、

自分で考えたものが既にある型とたまたま一致した、というのでは、得られる結果は全く違ってきます。

 

 

どうでしょうか、このアプローチ。

就活の段階で、働いてやりたいことや夢を考えよ、と急に言われてもピンとこないと思うのですが、

学生の段階でも、日々の生活で不便や不満に思っていることはあるはずで、

あるいは便利だからなくなっては困ると思うものはあるはずで、

企業とは、生活者の不便や不満を解消するために存在しているので、

そこに自分が関わっていくのだと整理すると、しっくりくるのではないでしょうか。

私自身はこのアプローチで就活して納得感があったのでシェアしてみました。

 

 もう一度まとめてみますね。

202302 1

 

納得感ある結果を掴み取るためにも、自分を取り繕い無理に型にはめない就活をしてください。

本気で応援しています!

来月は、行きたいと思う企業が見つからない、絞れない時 を取り上げる予定です。

お楽しみにお待ちください!

 

Twitter→  神田ちづる (@chizuruKanda) / Twitter

Note →  神田ちづる|note

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