新任女性管理職の悩み ダントツ1位は部下育成
こんにちは。
ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
今月から4回にわたって、新任の女性管理職の悩みについて取り上げます。
初めて管理職になった多くの方が悶絶するのが、今回取り上げる 部下育成 です。
とにかく「部下」をもつこと自体が初めてで「後輩」とは質が違いますから、
何をどうすればいいのか戸惑い絶望する気持ちはよくわかります。
では、その絶望感、順に取り除いていきましょう。
まず伝えたいのは、
上手くできなくても自分を責め過ぎないこと
です。
部下育成は、ベテラン管理職でも悩みのタネです。
新任の自分に上手くできるわけはない、と開き直るぐらいでちょうどいいし、
永遠の課題なので、「いつになったら上手くなるんだろう」とゴールを探そうとしないことです。
「ベテランですら悩んでる」 この言葉を呪文にしておきましょう。
大いなる気休め、大事です。
次に考えたいのは、
管理職とは? その定義です。
管理職は、部下よりも偉い人ではありません。
何でもできて何でも知っていて判断も考えも間違わない全知全能の神でもありません。
管理職とは、単に 一定数の人たちを束ねる役割を担う人 です。
何が言いたいかというと、 別に崇高なことを求められているのではないから気負いし過ぎてはダメ
ということです。
とはいえ、
育成の肝となる
部下それぞれの目標設定、評価、それがキャリアプランに繋がっているか、を考えるのは
骨が折れる仕事です。
私もかつて組織で管理職の立場にいた時は、
自分本位の目標を立てたがる部下と根気よく話したり、
評価の総評の言葉選びは、本人のモチベーションにつながるか何度も推敲したりしました
そして、他の管理職の人たちの失敗も色々みてきました。
なのでここでは、
新任管理職として、やったこともない目標設定と評価に絞って、
やってしまいがちな失敗例を踏まえて3つ提言しておきます。
1つ目
最初の目標設定は、手抜きせず本人とトコトン話し合って納得したもので走り出すこと
その際特に注意すべきは、
それが最終的に自部門の成果につながり、会社の成果につながるものにすること
本人の希望に沿っていてもそれが会社の成果につながらなければ独りよがりで評価の基礎に
なりえません
自分で判断できない場合は迷わず上司に相談すべきです
2つ目
サプライズ評価にならないようにすること
評価でやってしまいがちなのは、期中は評価について何のコミュニケーションもなく、
最終評価時点で「ここができてなかった」と本人に伝えること。
部下からすると、できていないと思ってるその時点で言ってくれれば軌道修正したのに、となり
信頼関係が静かに瓦解していきます。
それを回避するには、日頃から最初に設定した目標に照らして進捗がどうか確認すべきです
日頃のコミュニケーションで注意すべきは
『存在承認』 なのか、『行動承認』 か、『結果承認』 かを明確にすること。
例えば、いつも仕事の期限を守る部下に
「ありがとう。期限通りで助かる」と都度伝えるのはいいことですし行動承認は大事です。
でもその仕事の出来がいつも必要とするレベルを満たしてなければ結果の承認はしてあげられない、
そこをしっかり日頃から伝えないでうやむやにしていると、
本人は褒められた印象の方が残るので「もっと高評価されるべきだ」と不満に思うことになります。
ネガティブなことを伝えるのに心が痛むのはわかりますが、
「できてなかった」と評価期間が終わってから突然伝えるよりも
「できてないから、どうやってできるようにしていこうか」と日頃から本人と相談しながら進める方が
痛む心は少しマシなのではないでしょうか。
その結果、最終的にできなかったら本人も納得しやすくなり、
最終評価を伝える時に胃が痛むことも少ないでしょう。
3つ目
日頃のコミュニケーションで「できてない」を伝えるコツ
Good(できている点)をまず伝えてから、More(できていない点)を伝えると、
話しが切出しやすいし、部下は、いい気分→最後に言われた課題点が印象に残るのでお勧めです
その際、Goodは感情的に少し大袈裟かなと思うぐらいで伝え、
Moreは怒りや苛立ちなどの感情は乗せないように伝えると部下も受入れやすくなります。
もちろん、ここまでしても
「あなたの指導が悪かったから結果的にできなかった」と言ってくる部下もいるかもしれません。
そう言われたらショックですが、逃げずに自問して振り返ってみましょう、
それが管理職としての成長に繋がっていきます。
ただし、管理職に慣れてない自分のせいだ、とあまり思い詰め過ぎないように。
常に他責主義という人は一定数いますので、何を言っても分かり合えない人かも、
と割り切ることも大事ですからね。
部下育成は、新任管理職でなくとも悩みは尽きません
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