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『女性活躍推進』を嫌がる女性たちの心理1 「私なんか無理です」 - ミライ経済Lab.株式会社‐企業改革に関するお悩みをサポート

コラム

『女性活躍推進』を嫌がる女性たちの心理1 「私なんか無理です」

カテゴリ: コラム 作成日:2023年10月31日(火)

こんにちは。

ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。

 

今月から年末までは、女性活躍推進についての考察をお伝えしようと思います。

なぜなら、女性管理職とその予備軍の方々に接していると、

今さらながら、活躍や推進って一筋縄ではいかないものだな、としみじみ感じるからです。

 

まず今回は、

管理職を打診した女性が、「私なんか無理です」 との理由で固辞する場合、その真意について

取り上げます。

 

 

私自身、かつて所属していた組織で管理職を打診された時は、

この理由で固辞しました。

後には思い直して管理職になるわけですが、

最初に固辞した理由は

 

コスパが悪いと思ったから

 

です。

 

詳しくは過去のコラム

女性管理職の悩み 『女性活躍推進』は、ありがた迷惑⁈

女性管理職の悩み 管理職はコスパが悪い⁈

を見て頂くとして

この正直な理由部分を省いて「私なんか、、、」という部分だけを伝えることで、

自信のなさ、覚悟のなさ、責任感のなさを示すかのような誤解をうむので

会社と女性本人、互いにとって、とても残念なことだと思っています。

 

そう、この言葉は、誤解を招いているのです。

もしかすると、女性本人も気付いていないかもしれません。

自信がない、覚悟がもてない、と思い込んでいる女性には、

それ、ちょっと違うと思いますと伝えたいです。

 

自分が管理職だなんて、自信がないよ、覚悟がもてないよ

なぜそう思うのか、冷静に考えてみてください。

管理職として、何をやることに対して自信がないのですか、

管理職に対して覚悟がもてないというのは、

具体的に管理職のどういう部分に不安があるからですか、

何に不満があるからですか、

どんな小さな事でもいいので、これらをすべて具体的に言語化して見えるようにしてみてください。

 

 

全員共通とまではいいませんが、多くの場合、

今の会社の管理職の働き方、非効率な業務ルールや合理性のない慣習を前提に

今の男性管理職と同じように働くのは無理

というところにいきつくのではないでしょうか。

 202310 1                                 202310 2

 

会社としては、

この事実に気付かないと前に進めません。

今の男性管理職と同じように働けないならウチの管理職は務まらない

とガッカリする前に、女性活躍を推進する理由を今一度自問すべきです。

女性活躍推進は、機能不全で成長できない会社を活性化する一策のはず。

今までとは違う視点や思考を取り入れるための女性活躍ですよね。

 

だから、

「私なんか無理です」と女性に言われた場合、

どうすれば「無理」と思わなくなるのか、何が無理なのか、

働き方や業務ルールの何をどう変えるべきか、慣習の何を撤廃すべきか

環境の見直しが必要との思考に変えないといけないのです。

「あぁ、自信がないんだな」とソフトスキルの研修を用意するのは間違い

と私は思っています。

 

また、環境の見直しで間違いやすいのは、女性専用の特別ルールを作ろうとする事です。

例えば、女性は、体調不良の子どもの急なお迎えの場合、早退可

という働き方への配慮は愚策中の愚策です。

体調不良の子どもの急なお迎えは父親だって担うケースはあるはずです。

今まで我が社では父親が子どものお迎えで早退した前例がない、というのであれば、

きっと母親側が陰で文句を言いながらその役割を担っているということです。

 

こういう無意識の偏見に気付き、向き合いながら、

女性だけを優遇するのではない、全員を対象にした会社の刷新をしていく地道な作業が必要です。

 

管理職の多くは、プレイングマネージャーが多いのも課題です。

業務の棚卸と権限委譲や管理のデジタル化など仕組を見直すべきです。

そうしなければ、「管理職、ちょっと挑戦してみようかな」と思う人は、女性だけでなく

今後は若い男性も出てこなくなるでしょう。

 

 

女性本人としては、

自信がない、覚悟がもてない具体的な理由を、

自分のわがままではなく、会社を変革することにもつながると信じて

これを機に変えませんかという提案の形で伝えてみるべきだと思います。

「キミのわがままに会社は対応できないよ」とか「気持ちはわかるけどね」とか

いろいろな言い方で意見を聴いてもらえない場合は、

そういう会社は結局時代に対応できず静かに朽ちていって終わる

ってコラムを読んだことがありますよ、と会社に伝えてあげてください。

 

 

会社も女性本人も

「私なんか無理です」 

の真意をきちんと汲み取りましょう

 

 

とはいえ、不安、不満、自信の無さを自分で言語化して会社への提案に変換して、なんて

自分一人でやるのは無理、と思う方は、

弊社のパーソナル・メンター制度サービス(Mentor to Empower)

を使って実践してみませんか。

また、『今の自分』をまずは見つめ直してみたい

という方には、

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もご用意しています。

自分専属のメンターをつけて一歩前に進んでみましょう!

 

 

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