『女性活躍推進』を嫌がる女性たちの心理2 「ロールモデルがいなくて不安です」の真意
こんにちは。
ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
予告通り、今月も女性活躍推進についての考察をお伝えします。
女性管理職とその予備軍の方々に接していると、
今さらながら、女性の活躍やその推進って一筋縄ではいかないものだな、としみじみ感じており、
打開策を見つける一助になればとの思いで綴ります。
今回は、
管理職を打診した女性あるいは既に管理職となった女性が、「ロールモデルがいなくて不安です」
との想いを吐露する場合、その真意とは
を取り上げます。
私自身、かつて所属していた組織で管理職をしていた時は、
その不安は全く抱かなかったのですが、
私が知る女性管理職の方々からは、
この手の不安をとてもよく聞きます。
業種、業界、職種、企業の規模に関わらずです。
「ロールモデルが欲しい」という直球パターンだけでなく
「こういう場合、どうしていいのかわからない」
「自分の言動が正解なのか悩むことが多い」
みたいな、日常業務に対するお手本がないことへの不安も多いようです。
私自身がこの手の不安を抱かなかったのは、
一言でいうと『厚顔だから』 なのですが、
興味があれば過去のコラム
を見て頂くとして
多くの女性管理職から、
どうしていいかわからない、自分の判断が正解かどうか悩む
というのを聞くと、本人の課題 や 未熟さ と捉えがちです。
ですが、
これ、そう簡単に切り捨ててはいけないと思っています。
なぜなら、
独りで悶々と悩んでいるのではなく、
先輩管理職や上司に相談してもなお
モヤモヤを抱えているケースがとても多いからです。
自分の未熟さをカバーしようと然るべき人に相談しても解決しないのですから、
本人だけの課題ではなく組織の課題と捉えるべきでしょう。
誤解を恐れずに言うと
相談された先輩管理職や上司側の課題と整理すべきだと私は思っています。
アドバイスしたのにその通り実行しない(女性)側の要因と言いたい気持ちは察しますが
そのアドバイスが納得いく答えではない、違和感があるから実行しない、
と私には映っているケースが多いのです。
これこそ正に
多様性
であり、
組織が現状打破する糸口となりうる
チャンス
です。
新しいマネジメント方法を組織として探っていくためにも
従来のやり方に違和感を抱く女性管理職本人の判断を尊重し、
それで多少上手くいかなくても「大丈夫、次のやり方を考えよう」と支援し見守る
という体制や仕組みと
当人がやってみようと思える空気感の醸成が必要です。
目まぐるしく経営環境が変わっていく現代、
正解は誰もわからないから、一緒に考え創っていこう
というスタンスを共有することで、彼女たちの不安は一定解消されるというのを
そばでサポートしていて実感しています。
「ロールモデルがいなくて不安」
の真意は、
どこかに必ず正解があるという幻想に囚われ、それを探しているけど見つけられないという焦り。
会社も女性本人も
正解はどこにもないと(ある意味)諦め、
多少間違いながらも試行錯誤していけばいいという覚悟をもつように切り替えると
気持ちが軽く視界が広くなるはずです。
もしも、
自分一人で対峙するのは無理、と思う方は、
弊社のパーソナル・メンター制度サービス(Mentor to Empower)
を使って実践してみませんか。
また、『今の自分』をまずは見つめ直してみたい
という方には、
もご用意しています。
自分専属のメンターをつけて一歩前に進んでみましょう!
X(Twitter)→ 神田ちづる (@chizuruKanda) / Twitter
Note → 神田ちづる|note