“ 価値 ” を考え直す機会だった一年の仕事納めに決めたこと
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
本当はオリンピックで盛り上がるはずだった幻の2020年。
年末の世の中を見渡すと、無事に終わる、、、とは表現できませんが、
とにかく2020年が終わろうとしています。
様々なことを変化させなければならず、また実際に変化した年でした。
でも、いろいろ大変だったな、の一言で終わらせるのはもったいない。
今まで当たり前だったコトやモノについて、
これって「価値」あるんだっけ、
と考える機会を強制的に与えられたのは、すごいチャンスだと思います。
テレワークの浸透は否応なしに進み、
それに派生してWeb会議、Web飲み会も結構「日常」になりました。
Web上にお店をもつことも、コスト的、技術的に敷居がずいぶんと低くなりました。
なので、背に腹は変えられないと、思い切ってチャレンジしてみて
結果を掴んだというケースも実は多いのではないでしょうか。
弊社も、設立2年目ではありますが、このまま事業を続けることが
社会への貢献につながるのかを改めて真剣に考えました。
そのおかげで、熱く強い意思を持って新事業の準備を開始することができています。
企業が試行錯誤するのと並行して
個人も働き方や生活を見直すことになりましたよね。
副業、転職、起業などなど
平時には考えなかった人でも色々と思いを巡らせたのではないでしょうか。
今までの場所、役割に留まるとジャッジした人も含め、
自分のキャリアの棚卸しと方向性を整理して判断し、アクションを起こした人には
拍手を贈ります。
私は、自分の会社のことで頭がいっぱいだったので、
自分自身の見つめ直しはできていません。
年末年始を使って、Will Can Must 分析をしようと思っています。
まずはWill。何をやりたいか、から。
そしてCan。何ができるか、できているか。
最後に両者を埋めるMustの順で分析します。
まずCanからはじめると、必ずWillがチープになるので。
この一年をどうにかやり過ごしてきた方も
年末年始にぜひ自分分析をしてそれを可視化してみてはいかがでしょうか。
そして来年、うんといい一年に創り上げていきましょう!!!
一年の始まりに決めたこと
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
てんやわんやの2020年が幕を下ろしたと思ったら、
2021年は
首都圏を中心に緊急事態宣言の発出から幕を開けました。
年末年始は、自分自身のことについて、Will Can Must 分析を使って見つめ直そう
と思っていたのですが、
結局はまとまらず、途中でそーっと脇に置いてしまいました。トホホです。
元々、1年ごとの目標なども立てない派なので、
まぁ、気が向いたらね、と自分に言い訳して一年が始まりました。
始まったと思ったら、もう1月が終わりだ、と驚くと同時に、
祖母がよく言っていた言葉をふと思い出しました。
年明けから3か月は、あっという間に終わってしまうという意味で、
1月は、いってしまう
2月は、にげていく
3月は、さっていく
のだそうです。祖母によると、ですが。
なんだか知らないうちに一年の4分の1が終わってしまう、
そういわれてみれば、私も今までそうだったかも、と思い、
今年はちょっと抗ってみたくなりました。
かといって、「今年は、〇〇を頑張る!」みたいなことを決めると
それに縛られてしまうので、
今年は、「機械的に処理することをやめる」 と
やらないことを1つだけ決めてみました。
たとえば、今までは、
毎週届く専門書を、その週が終わるまでに読破すること、というマイルールに縛られて
読む という機械的処理になってしまい
内容が見についたのかというと、あれ?ということも多かったんです。
それを改め、
自分のその時その時の行動を丁寧に、大事に扱ってみようと決めました。
それでも
気付いたら1年の4分の1がー、、、と言ってるかもしれませんが、
ちょっと実験気分で
楽しんでみたいと思います。
あなたは、どんな1年を想い描いていますか。
頑張り過ぎて息切れしないように、
欲張らずに、
私みたいに結構具体的だけど漠然としている決めごとでも作って
楽しんでみてはいかがでしょうか。
「そこじゃないんだよな」と思う頻度が増加中
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
この1ヶ月は、コロナワクチンや株価が3万円台になったこと、五輪大会委員長の交代など
大きなニュースが色々とありましたね。
私の情報源は、テレビ、新聞、ツイッター、ブラウザのトップページ ぐらいで、
まだまだ前時代的な感じですが、テレビのニュースについては、視聴時間がどんどん減っています。
特に、夜の1時間枠のニュースは、どの局もワイドショーと変わらないと感じていてウンザリしています。
株価が3万円台になった日の夜も、テレビをつけっぱなしにして仕事をしていたら、
「株価3万円台」というワードが耳に飛び込んできました。
それで、続きをちゃんと見ようとテレビの前に移動したのですが、
そのニュースの冒頭は、バブル期以来の3万円台と強調し、バブルの頃の映像が長々と流れました。
その当時は、日本がどれだけ浮かれていたのかを振り返り、
今回は好景気の実感もないのに、なぜでしょうかね、とキャスターがまとめコメントをして終わりました。
私は思わず 「え⁉終わり???知りたいのは、バブル景気の雰囲気じゃないんだよなー」
と割と大きな声で独り言を発してしまいました。
五輪大会委員長の失言のニュースの時もそうでした。
日本の社会はまだまだ男社会であること、
今回の件で、当初は周りの政治家が本人を擁護する動きだったことからも、
政治家には特に女性蔑視が根強く残っていること、
だから女性の政治家が少ないことの証左になるのでは、
女性の政治家が極端に少ないからジェンダーギャップ指数のランキングがどんどん下がっていくのでは
女性の政治家がもっと増えたら、斬新な発想や大胆な決断でより良い社会づくりになるのでは、
という世間への問いかけがされるといいなーと思っていました。
ところが、私が見たいくつかの局のいくつかのニュースに限っては、
それらの点はさらりと流され、
発言した本人をただただ責めたてているだけのように見えました。
挙げ句は、次の委員長に就任するのは誰かを一生懸命議論していて、
そのワイドショーぶりに「そこじゃないんだよな、発信して欲しいこと」とガッカリしてテレビを消しました。
そして、
自分の仕事でも「そこじゃないんだよな。」と心の中でつぶやくことが最近多いな、と感じます。
私はベンチャー企業の監査役を務めさせて頂いていて、
会社が正しく成長し、会社の存在価値が向上するために貢献しなければ、
と思って取り組んでいます。
その役割が果たせるようにと、監査役に関する専門誌や書籍、研修などで研鑽もしています。
ですが、、、情報に触れるたびに「そこじゃないんだよな、ベンチャーの監査役として知りたいこと」
と思うことがとても多いんです。
ですから、ベンチャーの監査役に必要な情報は、
自分で整理して発信してみることに決めました。
次月以降、どうぞお付き合いください!
ベンチャー企業の監査役の役割を考えてみる
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
先月は、「ベンチャーの監査役を務めている私が
欲しいと思う情報がなかなか手に入らない」と思っていることをお伝えしました。
そして、文句を言ってないで、自分なりに整理して逆に発信してみようと決めましたので、
今月から暫く、どうぞお付き合いください!
今回は、
ベンチャー企業では、監査役という役割をどう位置付けているのかと、
どう位置付けるべきと私が思っているのかを整理したいと思います。
冒頭から言葉を選ばず表現しますが、
そもそも監査役というのは、法で設置が求められているから”やむなく“置いている、
という程度だった時代がずっと続いていました。
つまりは、何をするのか、どんな役割があるのかはどうでもよくて、とにかく、監査役〇〇氏
が当社にはいます、と言えればいい、という会社の意思表示をその人選から私は感じていました。
それは、ベンチャーに限らず上場企業ですらその『会社の意思表示』を感じていたのですが、
ベンチャーはことさら報酬額にもその『意思表示』をひしひしと感じました。
私が独立してから常勤監査役としてのオファーをたくさん頂きましたが、報酬額は、
「それ、名前だけ貸してくださいというレベルですよね」という金額であることが多かったのです。
上場企業に比べて資金的に余裕がないから、という理由も大きいとは思いますが、
意義の感じられない役割の人にかけるコストは最小限に、という理由も大きいというのが私の印象です。
ベンチャー企業で監査役の意義が感じられないというのは、
もちろん、監査役の役割を知らないということではありません。
ここも言葉を選ばずに表現しますが、
攻めに攻めて成長真っ只中の組織で、ガバナンスの不備や事業にダメ出しばかりする人がいても
成長の足かせになるだけ、だから何も言わずに存在だけしておいてください、
ということなんだろう、というのが私の理解です。
そして、その考えについて、私は半分納得しています。
監査役の役割とは、経営を監督することなので、
上場企業であれば、発見したガバナンスの不備をバンバン指摘し、
改善せよ、と伝達さえすれば、
然るべき責任者の指揮で改善が進んでいくはずです。
でも、ベンチャー企業ではそうはいきません。
それは、上場企業は会社としての体制が整っているのに対して、
ベンチャー企業は会社としての体制自体がまだ整っていないからです。
そして、ベンチャー企業に所属するメンバーは、体制自体が整っていないということについて
自覚があるわけです。
それを改めて、「ここができていない、あそこもできていない、それから、、、」と指摘だけされても
「はい、すみません。その通りです。でも成長しないといけないので日々の業務で一杯です」
と言わないまでも、心の中では思うでしょう、間違いなく。
つまり、
出来上がった企業を前提に監査役が「こうあるべき」と遠いゴールを見せてもほぼ意味がないのです。
それよりも、
多数の不備の中で優先すべきなのはどこか、
なぜそれを優先すべきなのか、
それをどう実行していくか、
経営陣やメンバーが青写真を描けるようにサポートすることが必要だと思っています。
一方で、私が半分納得していないのは、
成長が最優先だからといって、守り領域をおろそかにしたまま成長を続けると、
将来、不正や重大な事故が容易に発生する組織になってしまうというリスクの大きさに
目を向けられていないもどかしさです。
清く正しく、守りも重視した経営は、あとから仕組化することでできると思っているのかもしれません。
それこそ、IPOの段階で求められる様々な要件を形式的にクリアすることで、
体制を整えるつもりなのかもしれません。
ですが、それでは手遅れだと私は思っています。
なぜなら、ベンチャー企業のガバナンスで最も重要なのは、仕組よりも、企業文化の醸成だからです。
清く正しく、守りも重視した経営の重要性を早い段階から企業内に醸成していかなければ、
仕組みは後から作れても、企業文化は1秒1秒の積み重ねであり、
残念ながらお金で買えるものでも時間をかけて変えることができるものでもありません。
ニュースに取り上げられるような上場企業の不祥事も
「これぐらいはいいよね、とにかく今は前へ進もう」その小さな積み重ねが
時間と共に歪んでいった結果であり、一度歪んでしまうと、小手先の改善策を講じても
また忘れた頃に不祥事は発生する、というのが私の見立てです。
企業文化は、木で例えると根っこ部分なので、枝葉の枯れた部分だけを取り除いても、
根っこが腐っているとどうしようもないということです。
ベンチャー企業でも、枝葉が勢いよく伸びている部分だけを見ていたら、根っこが腐ってた、
ということになれば残念極まりないですよね。
根っこが腐っては、もうどうにも立て直しができないのですから。
木が倒れるまでは騙し騙しやっていけるとは思いますが。
そういう将来リスクを監査役が経営陣に説いていくのがとても重要なのでは、と思っています。
ということで、今回のお題についてまとめると、
ベンチャー企業の監査役の役割とは、
① 経営陣と所属メンバーに守り領域の重要性を啓蒙すること
② 課題の指摘だけでなく、課題解消の道筋まで提案するという体制構築の一翼を担うこと
ではないかと私は思っていますが、皆さんはどうお考えでしょうか。
ベンチャー企業は、組織として未熟なこと、人員に余剰がないこと、
これから世の中に浸透していくような、今までにない新しい事業を手掛けていたり、
新しい仕組を採用していたり、動きが早く変化も激しいです。
だから
上述の役割を監査役が担うには、相応の知識とセンスと判断力と胆力が要ります。
そして、そんな監査役を迎え入れるベンチャー企業は、
それなりの報酬を支払ってでも適任者を探すべきだと思っています。
ちなみに、いまの私の場合は、
元々、経営者が守りの重要性を理解していて、それなりの報酬で適任者を探していたということもあり、
2つの役割のうち②に全力集中しています。
試行錯誤の連続で、常に「これでいいのか」と自問しているので、
時が経てば考えも変化するかもしれませんが、
今のところは、この2つが監査役の役割だと確信しています。
それを前提にまた
次月以降も、どうぞお付き合いください!
ベンチャー企業の監査役の役割をもう少し深く考えてみる
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
先月は、ベンチャーの監査役の役割について、
監査役という役割をベンチャー企業ではどう位置付けているのかという実態分析と、
どう位置付けるべきかという私の考えを整理してみました。
今回は、
私が考える監査役の役割の1つ
『課題の指摘だけでなく、課題解消の道筋まで提案するという体制構築の一翼を担う』
を具体的に実行する場面について、考えをまとめてみます。
上場を目指しているベンチャー企業の監査役が上場企業の監査役と決定的に違うのは
IPO準備というイベントへの関わりがあることです。
ですが、私自身がWebで検索する限りにおいては、
ベンチャー企業の監査役の業務としてあげられているのは、
・各種会議への出席
・監査計画の策定、監査の実施と監査報告
・役員とのコミュニケーション
・内部監査人、監査法人との連携
など、上場企業の監査役と全く変わりない事項しか見当たりません。
これだと、
「ここができていない、あそこもできていない、、、」と指摘するだけの監査役ができあがりそうに思うのは
私だけでしょうか。
確かに、
監査役がまずやるべきことは、会社の課題の把握なので、
会議出席、役員とのコミュニケーションは必須です。
ただし、
これらの業務を無計画に始めてしまうと、次々に課題が見つかってしまい、
多数の課題の中で優先すべきなのは何か、
なぜそれを優先すべきなのか、
それをどう実行していくか、
に思いが及ばなくなります。
そこで、
私の場合、就任後すぐに実施したのは、
監査法人が会社に提示したショートレビューの報告書・監査実施報告書と
幹事証券会社が会社に提示した課題管理表の内容把握でした。
特に、幹事証券会社の課題管理表は、
組織体制の整備、運用、資本政策、労務、法務、経理、システム分野と、全方位の項目について
状況が示されているので、全社実態を把握するのに有効と思っています。
この表の項目1つ1つの内容を把握し、
次に俯瞰してもう一度眺めてみて、
どこが特に弱いかなど、会社の「特徴」を整理しました。
そして、弱い部分について、どの程度弱いのかを、
会議出席やヒアリング、証憑レビューなどで確認していきました。
それでも、次々と気になる部分が出てくるので、何を優先して対処すべきと考えるかは迷います。
唯一絶対の優先順位があればいいのですが、
課題の程度は企業によって区々ですから、それぞれの判断になるのが悩ましいところです。
私が監査法人に在籍していた時は、
IPO準備会社に、反社会的勢力との取引か労務管理違反があれば「アウト」
つまり、IPOのスケジュールが予定通りはいかない、と教えられました。
これらは、社会の公器として現在でも強く要求されることなので、この2点はまず優先して確認し
違反があれば早急に解消する対策が必要だとは思っています。
あと重要な項目は、「お金の出入り」でしょうか。
支払い担当者は経理と明確に決まっていて、現場のメンバーに権限がない仕組みになっているか、
入出金を記録する担当と、入出金処理をする担当は別人になっているか、
入金も出金も金額の確認が複数人で行われているか、などなど。
仕組みが整っているか、はあらゆる場面で確認が必要ですが、一番に確認するのは
お金周りの仕組みではないか、と思っています。
他の視点としては、
対処に時間がかかりそうなものを優先する、
逆に、すぐ対処できるものから手を付けることで、メンバーの達成感を醸成する
など、色々考えられますが、皆さんはどうお考えでしょうか。
私もまだまだ試行錯誤の連続ですし、自分が考える優先順位を役員に提言するのを
ためらうことも多々あります。
妙案があれば、ぜひ共有ください!
ベンチャー企業の監査役の監査計画を考えてみる
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
先月は、ベンチャーの監査役の役割について、
IPO準備というイベントと、どう関わっていくかについて考えてみました。
今回は、
私が会計監査人から監査役に転身して一番驚いた 『監査計画』 についてまとめてみます。
監査役に就任して、監査役監査の情報を集めはじめて感じたことは、
監査手続については、監査手法の説明が多いな、ということでした。
いえ、むしろ、監査手法の情報しか目に入ってこないのです。
監査役の実施することは、
・各種会議への出席
・監査計画の策定、監査の実施と監査報告
・役員とのコミュニケーション
・内部監査人、監査法人との連携
などがあります、みたいな情報です。
これだけの情報で「監査役監査、大丈夫なのか。。。」
と老婆心ながらとても心配になっています。(現在進行形)
私が会計監査人として13年間で刷り込まれた監査手続きは、こんな感じです。
まず、企業分析。
次に、同業他社と業界分析。
更に、経済全体の動向分析。
そして、これらを基にした当社のリスク分析と評価。
最後に、リスクに応じた検証のゴールを明らかにし、監査手続を決める
この一連が 『監査計画』 で、
これらをすべて監査調書に記録します。
ですが、監査役の監査計画調書の雛形を入手してみたところ、、、
分析部分のフォームはなく、いきなり監査基本方針と監査手続の例が列挙されていて、
めちゃくちゃ驚きすぎて、「うそ、、、だよね、、、」と思わず声が出てしまいました。
で、私はどうしたか、といいますと、
就任1年目
分析のための情報収集と企業理解をしていたら、あれよあれよと時が過ぎてしまい、
脳内で各種分析→リスク評価→検証ゴールの明確化 を終わらせ、
監査手続の部分だけ既存の雛形を利用させてもらって監査調書にしました。 泣
就任2年目(現在)
よし、当期は分析調書をつくろう! と意気込んだまま、
IPO準備のイベントにがっつり関与するのを優先しなければいけない事態になり、
脳内で各種分析→リスク評価→検証ゴールの明確化 を終わらせ、
監査手続の部分だけ既存の雛形を利用させてもらって監査調書にしました。 号泣
というトホホな状態ですが、
来期こそ、必ずや!と思っております。
特にベンチャーは、企業環境が月ベースで激しく動くことも“普通”なので、
決定したことの前提記録が残っていなければ、どこをどう見直しすればいいのかもわからなくなります。
監査計画は、期初に立てたら終了、というものではなく、
期末まで延々と見直しをするものなので、
見直しの変遷も含め、調書という見えるものにしておくべきだと思っています。
分析調書の雛形ができた暁には、うれしくて泣きながらご報告するとおもいます。
そして、分析のポイントなどもシェアできれば、と目論んでおりますので、
お楽しみにお待ちください!
NPOのイベント本番に向けて今年も焦ってます
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
今回は監査役シリーズを1回お休みして、、、
私が関与しているNPO法人ブリッジフォースマイルで
2021年7月3日(土)に開催する 『コエール』 というイベントについて触れたいと思います。
いまは、このイベント準備であたふたしているのです。
『コエール』 は、
親に頼れない子どもたちがいることを知ってもらうため、
そんな子どもたちの環境や想いを知ってもらうため、
知ってもらって、自分にできることを考えてもらうため、
かつて親を頼れない子どもだった若者たちが
スピーチをするイベントです。
今年は3回目で、昨年と同様、有料オンライン配信での開催です。
そして今年は去年より進化しまして、お申込者限定でアーカイブ視聴もできます(期間限定ですが)。
会場キャパの心配がない分、多くの方に視聴頂き
あなたのすぐ近くにもあるかもしれない事実を知って頂きたい、
と集客を頑張っております!
ぜひ、一緒に社会課題解決の当事者になりませんか?
視聴、お待ちしております、、、
詳細はコチラ↓
コエール 親ありき日本をこえる
NPOのイベント本番が無事に終了しました!が、、、
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
前回6月のコラムでは、
私が関与しているNPO法人ブリッジフォースマイルの
『コエール』 というイベント準備をしています、ぜひ参加してくださいね、
とお伝えしましたが、2021年7月3日に開催&無事終了しました!
今年は3回目で、完全オンライン開催は2回目だったのですが、
有料オンラインにも関わらず、昨年より多くの方が参加してくださり、感謝、感謝です!
イベントに参加してくださった方々、ありがとうございました!!
友人・知人から、個別に「参加してよかった。案内をありがとう!」というコメントも頂き、
「色々と考える機会になった」と言ってもらえると、
社会を変えるって、こういう小さな1歩からだよな、と実感します。
一方で、
今回のイベントに登壇してくださった岩朝しのぶさんがおっしゃっていたのですが、
社会課題に無関心の方々の耳目にも情報がふと届くようにしないといけない
意識的に情報を取りにいかなくても社会課題を知れるようにしないといけない
社会課題に関心の高い方々だけでは真に社会を変える事はできないから
というのは本当にその通りだと思っています。
『コエール』は、意識高い系の人たちの集会だよね、って思われて終わってはいけないし、
自分たちも、去年より多くの人に参加頂いたし、と安堵して
“自己満”に終わらせるわけにはいかないな、と改めて思っているのです。
今年はかつて親を頼れない子どもだった若者たち9人が、
自分たちの経験を踏まえ、社会課題だと感じることをスピーチしてくれましたが、
その9人の「社会を変えたい」という強い想いを、具現化していかなければいけません。
皆さんと共に、こういうちょっとした活動から、1歩ずつ進んでいけたらいいな、と思っています。
ソーシャルアクション | Coyell コエール (b4s.jp)
前回、監査役シリーズを1回お休みして、、、といいながら、2回お休みしてしまいました。
次回は、監査役シリーズに戻しますので、
お楽しみにお待ちください!
ベンチャー企業の監査役の監査計画を考えてみる 補足
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
2ケ月間、ベンチャーの監査役シリーズをお休みしていまして、
8月から再開するつもりでしたが1か月遅れの今月から再開します!
5月のコラムでは、
私が会計監査人から監査役に転身して一番驚いた 『監査計画』 についてまとめました。
本当に有益な監査を計画しているといえるのか、問いかけてみました。
今回は、
監査計画について、あともう1つ愕然としたことをお伝えします。
それは、監査計画はいつ策定するものなのか論争です。
これに関連して、
監査法人在籍時代から、私はIPOをサポートする幹事証券会社に対して
ネガティブな印象が強く
ものすごい偏見をもっているということを最初にお伝えしておきます。
IPOを目指すベンチャー企業は、幹事証券会社と支援契約を締結して
組織体制など様々な足りない部分を指摘頂き
マイルストーンを置いてその足りない部分を埋めていきます。
私が監査役を務めるベンチャー企業でも
精力的にその「埋める」という業務が行われていますが、
ある日、
証券会社からの指摘として
監査役監査の監査計画は、会計年度がスタートするまでに策定すべし
とのコメントを、コーポレート部長経由で頂きました。
その時の私の第一声は 「はぁぁぁ???何の冗談ですか? ありえない!」 でした。
板挟み状態のコーポレート部長はひどく困惑していましたが、
私の激怒りの理由を証券会社に伝達して欲しいとお願いしました。
会計年度がスタートするまでに監査計画を策定できるわけがない
という私の主張はこうです。
監査役監査には、会計監査も含まれます。
その会計監査は、会計期末の翌月に経理が締め作業を完了させた時点からスタートします。
つまり、会計年度開始月においては、前期の監査が進行中なわけです。
そして、前期の監査が終了した時点で、企業リスクや課題が整理されるので、
次期の監査計画が策定できる状態になるわけです。
とすると、どうやっても会計期首に監査計画は策定できないはず、なのです。
ということで、私が監査役を務める企業では、
証券会社の方が指摘を取り下げてくださいました。
幹事証券会社のすべてのご担当者がこのような指摘をされるわけではない
という情報は得ていますが、逆にこのような指摘をされる方も稀ではないようで
本当に、お願いですから、監査を無効化に導かないでください
と声を大にして言いたいです。
証券会社の指摘に従って期首までに監査計画を策定している会社は、
実効性がない計画で、その計画に従って監査を実施しているなら
それは、監査やってる感パフォーマンスだけの何の実効性もないトホホな監査だと私は思ってしまいます。
海外投資家から日本企業の監査役への信頼がないのをわざわざ助長するようなことは
厳に慎んで頂きたいです。
むしろ、期首時点で監査計画が出来上がっている会社は、
「企業リスク評価されました?監査重点項目はリスクに対応してますか?」と
突っ込んで頂けるなら、日本企業の監査の品質も向上すると思います。
前回もお伝えしましたが、
私の脳内にある監査計画調書が見えるカタチになればシェアし、
みんなでブラッシュアップしていければいいなー
と目論んでおります。
日本企業の監査品質を一緒に高めていきましょう!
ベンチャー企業の監査役の監査計画を考えてみる まとめ
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
9月から再開したベンチャーの監査役シリーズ、
監査計画については、5月と9月の2回に渡り思いの丈を綴ってきましたが、
今回、まとめてみることにしました。
ではまず、2回の反芻をしてみますね。
9月のコラムでは、
監査計画は期首までに策定するものなのか論争について綴りました。
未上場のベンチャー企業は、会計監査人が不在のため監査役が会計監査も担うので、
監査終了は、翌期の第1四半期に食い込みます。
その結果を翌期の計画に織り込むため、翌期首時点で計画立案はできず、
通常は第1四半期中に計画立案することになるはず、とお伝えしました。
つまりは、
監査計画には、前期の監査で発見された課題を吟味して、計画に織り込まないといけません。
発見された課題そのものを翌期の監査重点項目とする場合もあるでしょうし、
その課題に関連して懸念事項が浮き彫りになるというケースも考えられます。
例えば、ある子会社で売上の計上誤りが見つかり、それが管掌役員の最終チェックの甘さが
一要因だとするならば、同じ役員が管掌する他の子会社は大丈夫か、
という懸念事項が浮上するでしょう。
それについて何の考慮もせず、翌期の子会社往査は以前に決めたローテーション通り、
と計画していたなら残念極まりない、という話しになります。
5月のコラムでは、
監査計画は基本方針と実施手続きを羅列するだけでいいのか問題について綴りました。
確かにどちらも計画に必須ですが、公認会計士の私にとっては、これだけで監査ができるとは
到底思えません。
つまりは、
監査実施には、まず企業がさらされているリスクを分析して、
違法行為や不正、誤りがどこに発生しやすいかを推測し、
内部統制でどこまでケアできそうかを吟味した上で、
監査領域と時期、監査の方法を決める必要があり、
これらすべてが監査計画として記録されているはず、ということです。
そして、今月はまとめの回として、、、
最後に
3択問題です。
監査計画が『確定』するのはいつでしょう。
1.監査計画を策定した時(監査が開始される時)
2.監査計画を策定し、監査が開始された後、計画修正が完了した時(監査中)
3.監査が終了した時
どうでしょうか。
これ、公認会計士受験生が1度は間違える問題です。
そして、公認会計士は、実務を通して肌感覚で1でも2でもないと知っている事です。
そう、正解は3です。
なぜこんな問いかけをしたかといいますと
監査役の監査計画が、監査の結論とつながっていないのでは、と心配になったからです。
これは、もしかしたら、監査役の監査計画に限らず、
一般的な計画にもいえることかもしれません。
PDS(Plan、Do、See) とよくいいますが、Seeって何をSeeしていますか?
Doの実態について反省したりしていませんか?
DoはPlan(目的)のための手段でしかありません。
なので、Seeの対象はPlanつまり、目的が達成できたか、の吟味なのです。
つまりは、
計画は立案したら終了ではなく、
それを実行しながら、
そして実行の結果を受けて、計画した目的に合致したか、
実行開始から最後まで、ずっと指差し確認しないといけないのです。
今まで何度かお伝えしていますが、
私の脳内にある監査計画調書が見えるカタチになればシェアし、
みんなでブラッシュアップしていければいいなー
と目論んでおります。
企業の監査品質を一緒に高めていきたいですね!