ベンチャー企業の監査役の会計監査
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
先月は、ベンチャーの監査役の監査計画についてまとめてみました。
計画は、出来上がると安心して終わった気になりますが、監査終了まで見直す必要がある
監査の肝だということが共有できればいいな、という思いでいます。
さて
今回は、会計監査について、大いなる勘違いを解き、
ベンチャーの監査役としての覚悟を問います。
では、
さっそく冒頭からベンチャーの監査役としての覚悟を問います。
会計監査、自分でちゃんと実施しています?
していないし、するつもりもない
できない
監査法人に100%委ねているし、それが会社法で認められてるからいいと思う
というなら、ベンチャーの監査役は辞任した方がいいと思います。
てか、辞任してください、お願いします。
私が懇願する理由は、
某ベンチャー企業のあまりにも残念な事例に
監査の専門家として、そして現在はベンチャーの監査役として
とてつもない虚無感を抱いているからです。
その事例は、
経営に行き詰り、資金に困り始めたベンチャー企業が、
資金調達の手段として上場を企み、
急成長企業かのような業績をつくりあげて上場し、
ウソが暴かれて上場後6か月で上場廃止になった
というものです。
その企業には、監査役が3名いました。
1名が常勤、2名が非常勤で、非常勤のうち1名は公認会計士でした。
もちろん、外部の会計士監査も受けていました。
なのに、ウソの業績は見過ごされ、
その業績を信じて投資してくれた人々を裏切ることになりました。
もちろん、一般論として、経営陣たちが巧妙にウソを隠せば
監査で見つけることは難しいという場面も多々あります。
私のように元々が会計監査の専門家ならまだしも、
そうでない監査役が会計帳簿を読み解くのは困難というのもわかります。
ですが、
この某ベンチャー企業は、公表した業績(売上)の約98%がウソでした。
たとえ会計知識がない監査役でも、社内の雰囲気を観察すれば
この業績ホント?と疑問を持つのは容易だと思いませんか?
経営陣が巧妙にウソを隠そうとしているなら、
従業員に「最近どう?仕事忙しい?」と聞いてみればいいんです。
本当に急成長しているなら、忙しくてヘトヘトで、という愚痴が返ってくるはずです。
この観察や質問も立派な会計監査です。
そして、ウソかもしれない、と察知しても会計知識がないからわからない、というなら、
その先は、外部の会計士監査に「依頼」すればいいんです。
その際に、会計士から「我々の監査では問題は見当たりませんでしたよ」といわれても
絶対に引き下がってはダメです!
社内の雰囲気や従業員の忙しさと業績が合わない気がしてすごく違和感がある
など、自分が実施した監査のありったけの情報を伝えましょう。
監査役の監査範囲は業務監査と会計監査といわれますが、
実務上、会計監査は含まれない、
みたいな暗黙の大いなる勘違いはされませんよう
自分は会計専門家ではないから、監査法人に任せるほかない、
みたいな暗黙の大いなる勘違いはされませんよう
監査役として自身ができる会計監査を改めて考え、計画に反映してください。
そうして、企業の監査品質を一緒に高めていきたいです!
ベンチャー企業の監査役は女性が適任!と思う理由
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
今まで6回に渡り、ベンチャーの監査役について自分の思う所を書き留め問いかけてみました。
本当は、もう少し問いかけてみたいことがあるのですが、
それはまた別の機会に、
ベンチャー企業の監査役ガイドライン的にまとめようと思っているので、そこで書き留めることにします。
ということで、
監査役シリーズは今回が一旦最終回。
ベンチャー企業の監査役の適性について
私の考えを展開してみます。
結論からいうと、タイトルにある通り、
女性が適任な気がしているのです。
そしてそれは、
『この時代に』 IPOを目指すベンチャー企業にとっても
管理職や役員になることに戸惑うビジネスウーマンにとっても
相互ハッピーなだけでなく、すごい相乗効果になるのではないか、と気付いてしまいました!
え⁈そんな新しいキャリアプランがあったなんて!
と驚愕しているビジネスウーマンの方々
でも私にも務まるのかしら?
と一瞬で不安になったビジネスウーマンの方々
ちゃんと理由を説明しますので、ぜひ熟読してください‼
視点としては、①素養 ②経営環境と市場動向 ③働き方 という面から考察します。
ではまず、
ベンチャー企業の監査役の素養を私なりに定義してみます。
ベンチャー企業の監査役として必要なのは、
強い責任感 と 非常に強い使命感。
これに尽きると思っています。
ベンチャーに限りませんが、会社の役員は、経営責任という重責を負います。
監査役も役員ですからご多分に漏れず、なわけです。
でも、恐れることは全くありません。
必要なのは、経営責任を負うポジションだという自覚をもつことと、
会社を信用してくれている人たちを欺くような経営をしていないか、
一般的な感覚で観察をする姿勢をもつこと。
それをしっかり実行することが、ここでいう監査役の強い責任感です。
非常に強い使命感というのは、
監査役の肝となる 『独立性』 を常に維持する自覚と姿勢です。
監査役は、第三者的な視点で物事をみて、歪んだ行動を正すよう促す役割を担います。
「今回だけは見逃して!」「これぐらいはOKにして!」という仲間からの懇願に情をかけては
役目が果たせません。
これ、実際は正直しんどいことです。
だからこそ、役目を果たすぞ、という非常に強い想いをキープし続ける必要があります。
私の偏見もありますが、ビジネスウーマンの多くは、
「社内政治」や「社会的ステータス」に興味はなく、ただただイイ仕事をしたい一心で
仕事に実直、ヘンな駆け引きよりも正しい道を選ぶ
というスタンスにみえるので、監査役の素養にピッタリあてはまるじゃない!と思っているのです。
社会に誠実でクリーンな企業であることを求められるこの時代、
強い責任感と非常に強い使命感を備えた監査役は重宝されるはずなのです。
次は、
経営環境と市場動向の面からみてみます。
先の監査役としての素養だけみると、ベンチャーだけでなく、
上場企業の監査役でも務まりそうに思えます。
ですが、ベンチャーと上場企業とでは、難易度が違うというのはお伝えしておきたいのです。
比較しやすいようにラフな表にしてみます。
ベンチャー企業 |
上場企業 |
|
【大前提】企業の体制 |
構築中 or未構築(その場対応) |
確立。 ただし、時代に合わず刷新や改革を模索中 |
企業に必要なこと |
トライ&エラー&トライ |
スクラップ&ビルド |
監査役の業務 |
一緒にトライ&エラー&トライ |
スクラップの妥当性判断 ビルドの適切性判断 |
難易度 |
低いとはいえないが高くはない |
非常に高い (専門性があると優位) |
誤解を恐れずに言うならば、
上場企業の監査役は失敗が許されないが、ベンチャー企業は少々の失敗は繰り返しても大丈夫
というのが私の意見です。
そもそもベンチャー企業は、新しいモノを世の中に広めようとしているので、
「通例」みたいなものにこだわりがなく、気にかけないといけない「前例」もありません。
とにかくやってみる、これが大事で、
やってみてダメなら軌道修正していけばいいんです。
どうですか?
ベンチャー企業なら、チャレンジできるかも。。。
すごい成長機会。。。という気になりませんか。
そして、市場はいま、女性役員の売り手市場なんですよ。
理由はダイバーシティと法改正です。
法改正により、上場企業は社内の生え抜きでなく社外の役員を一定数置くことが義務化されました。
更に、女性活躍に関する実態や計画の届け出も大企業は義務化されていますが、
対象企業が拡大され、小規模企業も範囲に入ってきます。
これらが相まって、
ベンチャー企業は、将来上場した時を視野に社外役員は女性にしよう、
ただし、取締役という経営を直接担う役割はレベルやビジネスセンスの相性が心配なので、
まずは経営をチェックする役割の監査役で、
という機運なわけです。
ビックチャンスが到来中なのですよ!
では最後の視点、働き方です。
ベンチャー企業の監査役で週5のフル出勤というのは珍しいのではないでしょうか。
多いのが週3~4日、しかも役員は雇用契約ではないので、法定勤務時間なるものもなく、
最初に会社側と交渉で決めるものの、割と臨機応変に稼働できるのが一般的な気がします。
逆にいえば、従業員のように、上司が業務進捗や内容をチェックしてくれることはなく
完全な自己管理なので、セルフマネジメントがとても大事です。
とはいえ、
共働きでも母親の家事・育児比率が高い家庭がまだまだ多いことを考えると、
臨機応変に働けるというのは、ビジネスウーマンにとって1つの魅力になるのではないかと思っています。
役員は雇用契約ではないということは、労災は適用外、
辞めても失業給付手当はありません。
給与も高給を最初から望むことはまず無理でしょう。
でも、役員というキャリアの入場切符を掴めると、その先のキャリア選択は格段に広がります。
現状の給与から役員養成学校への学費を支払ってると思えるなら、そして
それで経済的に成り立つなら、チャレンジする価値はあると私は思います。
どうでしょう?
素養、経営環境と市場動向、働き方からみると、
監査役は女性が適任だと思いませんか?
私はものすごく適任だと思います‼
もちろん、監査のいろは はきちんと学ぶ必要がありますし、
絶えず情報のキャッチアップも必要です。
もしも経営責任を問われ訴えられた時に備え、
賠償金額の上限を決めることができる法律を使い、会社と契約をしておくのも大事です。
こういう細かいTipsは色々とありますが、
多くの向上心あるビジネスウーマンが
監査役に興味を持ち、
実際に監査役になり、
同志として共に企業の品位を高めていけたら嬉しいです。
ベンチャー企業の女性監査役交流会みたいなものを妄想すると
楽しそうでワクワクします。
それが実現する日を楽しみにしています!
今回は女性にフォーカスしたお話しでしたが、
年末年始は、ビジネスマンもウーマンも自分のキャリアを考える時間にしてはいかがでしょうか。
それだけでも楽しそう! どうか良いお年を‼
2022年 一年の始まりに決めたこと
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
年が明け、あっという間に1か月が過ぎようとしていますが、、、
弊社はお蔭さまで創業3周年を迎えることができました。
ありがとうございます。
今年も邁進してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、
年が明けてもコロナに悩まされる非日常が日常となっているので、
そちらに気がとられ、
年末年始のことなど遠い記憶かもしれませんが、
ちょっと振り返りにお付き合いください。
年末年始は、穏やかに過ごされたでしょうか。
私の年末は、ひたすら「積読」と向き合う日々でした。
ビジネス書と専門誌がどっさり、、、だったのですが、
2021年の始まりに唯一決めたことが
「機械的に処理することをやめる」
だったので、じっくり、しっかりと向き合いました。
唯一決めたことですからね、やり切りましたよ。
実は、年の途中はどうだったかわかりません。が、
年末にやり切った感をつくると、こんなに満足度が高いのか、と自分を喜ばすコツを知りました。笑
そして、年始は、
神田ちづる on Twitterに呟いた通り、ちょっとトホホでしたが、まぁ、よしとしましょう。
なぜならば、2022年の自分のテーマは決まったからです。
今年は、
Curiosity-driven(好奇心に駆られる)
ことを煽っていこうと決めました。
私は元々、思い立ったら即行動派なので、自分のアクションが変わるわけではないのですが、
その効用の素敵さを多くの人に知ってもらって、踏み出すキッカケをたくさんつくれたらな
と目論んでおります。
なぜ、このテーマに決めたか、というと。
2021年ノーベル物理学賞を受賞された真鍋淑郎氏のスピーチ動画をたまたま見る機会があり、
その中で、
ご自身はCuriosity-driven を制約されず自由に研究できる米国が馴染む、
日本は調和を重んじる点が強みだが自分にはそれが馴染まなかった、とおっしゃっていました。
それを聞いて、
確かに、今までの日本は、周りに合わせることを良しとし、
それを「調和」と呼んでいたのかもしれないし、
これからもそのエッセンスは大事にすべきだと思うんですけど。
企業が成長するためにやるべきことが明確で、
とにかく従業員は方針に従って黙々と働けば全員が幸せになる時代はとうにすぎているわけで、
企業のやるべきことは模索中、従業員のシアワセは多種多様の今、
多くの企業が
ダイバーシティが重要だ!と声高に叫んではいるものの実現には程遠いことに改めて思いを馳せ、
なんとかせねば、と自分勝手に焦り出したのであります!
その1歩として、
個々人がまずCuriosity-driven で動いてみるという体験を
ビジネスでもプライベートでも積み重ねていくことで
抵抗感をなくし、
更に自信につなげ、
その先には協調があるという新しい「調和」
新しい日本の強みをつくらねば!
とおなかの底あたりからマグマが沸きあがっております。
この1年が楽しみです。
あなたは、どんな1年を想い描いていますか。
頑張り過ぎて息切れはしないように、
欲張らずに、
お互い楽しんでいきましょう。
本年もよろしくお願いいたします!
働く女性は悩みが多いのか?悩みが深いのか・・・
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
なぜか最近、
いつもご機嫌そうでポジティブで悩みとかなさそうだね、
と、よく言われます。
まだまだ寒い日が続き、コロナ禍も続き、、、ですが、
なんとなく、日差しが春っぽくなってきて嬉しかったりしますよね。
などと、言っただけでも、です。
そんなに、周りには悩み深い人々であふれていて
私の能天気さがぼっかり浮いてるってことでしょうか。苦笑
確かに、
私は、自分がoptimist(楽観主義)との自覚はあります。
悩んでいること、、、
一生懸命考えてみたのですが、
ないです。常時ないです、はい。。。
改めてみると、我ながら不思議に思ったので、その理由を考えてみました。
そして、逆に働く女性たちからは「悩み」という言葉をとても多く聞く気がしました。
そこで、
悩みを抱える人たちのヒントになることがあればいいな、と思い、
自分のアタマの中を整理してみようと思います。
私の場合は、「どうしようかな」と思うようなことがあった場合や、不満、不安を感じた場合は、
すぐさまアタマが解析を始めます。
その発生原因を突き止めようとし始めるのです。
そして、それを「課題」に変換して、フローチャート分析のようにどんどん判別しているようです。
自分で今できることはある?それは何? 少し先ならできることは?
できないことは? できない理由はなに?
自分以外の誰か、何かに頼ればできる?それでもできない?
というような思考です。
そして、アクションに繋げてしまいます。
一連の思考の流れは、こんな感じです。
★悩みのベルトコンベア図★
1つ例をあげてみましょう。
「このまま粛々と仕事を続けていていいのかな」とキャリアについてふと思った場合、
まずは、
「あれ?なんでこのタイミングでそんなこと思ったんだろね」 と自分に問いかけます。
①今の仕事が上手くいってないからなのか、
②逆に仕事が順調すぎて物足りなくなったのか、
③誰かのキラキラしたサクセスストーリーに触れて焦ったのか、
④なんとなく、なのか。笑
などなど。自分と対話するんです。 これが発生原因の突き止め。
そして、①②③のどれかの場合、または複合的な理由の場合も含め、
「今の自分にできるのは、なんだろ」と考えます。
仮に、①仕事が上手くいってないケースだと、仕事が上手くいくようになる方法を考えます。
『このまま仕事を続けていていいのか』 はひとまず脇に置いておいて。 これが課題への変換。
なぜなら、
仕事が上手くいけば、「よし、このまま頑張るぞ」となるかもしれないし、
仕事が上手くいったことで達成感を得て、
「よし、転職しよう!」と急に元々の問いに対する答えが見つかるかもしれないので、
まずは、目の前の解決できることから手を付けてみます。
仮に④なんとなく思ったケースだと、今すぐ自分にできることもなさそうだな、と判断して
一旦、手放してしまいます。
もしも、②仕事が順調すぎて物足りなくなったケースだと、自分だけで出来る事は少ないと判断して
上司に新しい仕事に挑戦してみたい、と相談するなど、自分以外の智恵を借りることも考えます。
これらが、課題に対するアクション。
どうですか?
図示すると、なんだか仰々しい崇高なことをしているようにみえますが、
ポイントは2つだけです。
*悩みの発生原因を突き止めるために自分に質問しまくる
*課題に仕立て上げて、とりあえず、出来る事から始めてみる
この「とりあえず、出来る事から」がとても大事です。
原因がわかって、課題に変換できたとしても、
課題を解決するために、絶対に解決できる策が思い浮かぶまで、あれこれと考えてしまいがちで、
それが新たな「悩み」になったりするかもしれないからです。
考えに考えて、「よし!最善の解決策だー」と思ったのに、解決しなかったら?
ダメージ大きくないですか?
人生で何度も清水の舞台から飛び降りるような思いは、ちょっとしんどいですよね。
だから、パッと思いついたことから「とりあえず」 「試してみる」 がいいんです。
解決しなくても
「だよねー、だって、思いつきの案だもの」と自分に言えるし、ダメージも小さいです。笑
しかも、
とりあえずアクションを起こすことで、新しい案が浮かびやすくなるという副産物がついてきます。
いかがでしょうか、悩み多きあなたのヒントになりそうでしょうか。
「悩み」というBOXに入れる前にベルトコンベアに乗せてしまう作戦。
慣れないと、はじめは上手くできないかもしれませんが、
慣れると、きっと色々な悩みを解決するのが楽しくなると思いますよ。
自分ひとりでは難しい、でも、コレできるようになりたいー!
という方は、弊社のパーソナル・メンター制度サービス(Mentor to Empower)
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きっと、自分で自分を成長させる実感をもっていただけると思います。
ひとまずは、ご自身でできることから、軽いキモチで試してみてはいかがでしょうか。
働く女性の悩み 『このままじゃいけない』症候群
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
3月という年度末になると、
私が3年前に書いたコラム、
と
のアクセス数がなぜか増えるのです。
区切りの時期=評価の時期だから、
「今のままでいいのだろうか」
「今のままじゃいけない気がする」
と思うものの、答えが出なくて、焦燥感に駆られる
という人が多いのかもしれません。
悩んだ時には、先月お伝えした
悩みのベルトコンベア に載せてしまえばいいと思うのですが、
転職というか、退職まで頭の中にチラつくと、そう簡単に答えを出せない気持ちも想像できます。
そこで、
『このままじゃいけない』症候群から抜け出すヒントになればいいな、と思い、
もしも私ならどうするか、というのを考えてみました。
このままじゃいけない、退職して転職した方がいいかも、と一足飛びで思ってしまった場合、
でも勇気が出なくて、ずっと答えが出せないと、悶々としたまま仕事をすることになるので
ヤル気も出ないでしょうし、仕事が苦痛にもなるでしょう。
そうすると、ますます今の環境がイヤになって、退職に傾くけれどもやっぱり勇気が出なくて、、、
と、どんどん負のスパイラルに陥ってしまいます。
そして、負の沼に落ちてしまうと、もう正常な判断はできない気がします。
自分で正常な判断ができないなら、じゃあ身近な信用できる誰かに相談してみよう、
となるかもしれませんが、
私なら、退職した方がいいかどうかを友人や知人に相談はしません。
なぜなら、それは自分の人生を他人に決めてもらうことになるからです。
そんな重責を友人・知人に負わせるわけにはいきませんし、
そもそも他人に自分の人生を決めてもらうのなんて、私はイヤです。笑
そんな重責を負わせるつもりはなく、軽い気持ちで参考意見を聞きたいだけ、
というのも、あまり有効な時間の使い方ではない気がします。
その軽い気持ちで言ってくれた意見を結局参考にはしないことが大半だからです。
では、どうするか。
私なら、誰にも何も言わず、ひとまず、こっそり退職の準備をしてみます。
まだ退職すると決めていない段階で、です。
退職の準備とは、具体的にこんな感じです。
まず、履歴書と職務経歴書を書いてみて、頭の中で模擬面接をしてみます。
そうすることで、自分の価値を自ら客観視せざるを得ないので、
「退職したいかも」から「この時点で退職していいのか」に思いが切り替わります。
次に、人材エージェントにも登録してみて、どんな案件が紹介されるか確認してみます。
そうすることで、外部からみた自分の評価を知ることになるので、
「転職したいかも」から「自分の希望するような転職ができるのか」に思いが切り替わります。
そうして、自分の「売り」が足りない、と思えば、何が足りないか考えます。
何を身に付ければ自分の市場価値があがるかを分析して、
それを何年で身に付けるか戦略を立てます。
今の環境に留まって、その不足分を身に付けることに専念するのです。
もしも、自分の「売り」がわからない、と思えば、なおさら
今いる環境を離れるわけにはいきません。
自分の売り込みもできないのに、満足いく転職はできないと思うからです。
「このままじゃいけない」なんてクヨクヨしている暇はありません。
自分の「売り」をイチから整理することに専念します。
表向きは、何事もなかったかのごとく、今の環境に居続けて。
転職するのに足りないものは何か、
自分だけの目標というか野望(笑)があれば、気分一新で頑張れますからね。
いかがでしょうか、負の沼に落ちてしまっているあなたのヒントになりそうでしょうか。
退職するかも決めてない段階で退職準備をしてみる作戦。
自分の「売り」が足りているのか、そもそも「売り」は何なのか、
というところで思考停止するかもしれませんが、
そういう時こそ、友人・知人、同僚の登場ですよ。
「ねえ、私の売りってなんだと思う?」とヒアリングしてみるといいと思います。
それでも、自分ひとりでは思考の整理が難しい、勇気がでない。。。
という方は、弊社のパーソナル・メンター制度サービス(Mentor to Empower)
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きっと、自分で新しい扉を開ける実感をもっていただけると思います。
でもひとまずは、ご自身でできることから、試してみてはいかがでしょうか。
働く女性の悩み 『失敗が怖い⁈』
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
春は新しい環境で心機一転、頑張るぞ!という方も多い時期ですよね。
自分自身に環境の変化がなくても
新年度はなんとなく「スタート」の空気を感じたりもします。
私が新人の時には、「どんどん失敗して成長しろ、新人の特権だぞ」などと言われて
(えぇ、言われなくても、やらかしまくりますから、ご心配なく)と心の中で思っていました。笑
でも、私のように厚かましい新人は少ないのかもしれません。
失敗して周りに迷惑をかけないように、
1日でも早く即戦力になれるように、
恐る恐る慎重に頑張りすぎる人の方が多い気もします。
そうすると、
新年度がスタートして1か月が経ち、G.W.で緊張が途切れて
ふと、自分の不甲斐なさに呆然としたり、反省したり、
休み明けはもう失敗できないぞ、と自分を追い込んだりしすぎて気力を失い、、、
みたいなことも起こりやすくなります。
そうならないために、
そうなりかけている人も一緒に、
ちょっと冷静に『失敗』について考えてみませんか。
私にとって『失敗』は、
上手くいってない物事について、そのまま途中で理由なく止めたり、放棄すること
だと思っています。
だから私は、
「今までで一番大きな失敗は何ですか?」 と聞かれた時、
結構マジメに振り返っても、
「う~ん、、、ないですね」という回答になるんです。
それは、私が優秀だからではなく、上手くいってないまま理由なく終わりにしないから、なんです。
言い方を変えると、
上手くいかなかったとしても理由があれば、それは、結論を得た出来事=失敗の出来事とは別と考える
上手くいかないという一時点だけ切り取らず、それをリカバリーしたところまで含めて考える
からなんです。
そのリカバリーはすぐにできない場合もあります。
環境や役職や地位が変わってから、変わったからこそ、できる場合もあるので、長期スパンです。
もちろん、すぐにリカバリーできれば一番スッキリするので、色々やってみますけど。
失敗したら自省したり、反省を求められる場面もよくありますよね。
次は失敗しないために、どうしたらいいか考えよ、みたいな。
あれ、私は全く無意味だと思っています。
そんなこと考えている暇があれば、その失敗自体をリカバリーすればいいのに。
そうすると、
失敗体験が成功体験に変わります。
後輩や部下をもった時、アドバイスができるようになります。
何よりも、自分の「自信」につながっていくという大きなモノを得ます。
私は、公認会計士として新人だった時、
監査クライアントに対して指摘事項のレポートを書くように先輩から指示を受けました。
自分では、それなりのレポートが書けたと思ってレビューをお願いしたら、
「雑すぎて全然ダメ」というたった一言のコメントで一蹴されました。
修正してレビューを依頼して、というのを5回ほど繰り返し、
最後は先輩から「もう提出期限まで時間がないから後はオレが修正して提出する」
と言われてしまいました。
でも、私はその言葉を聞いてないことにして(笑)
先輩たちが過去に提出したレポートを改めて分析し、
再度、自分の作成したレポートを修正し、レビューを依頼しました。
すると先輩から「すごくいい感じになったな、これを提出することにする。」
「オレ実は、修正する時間の確保が難しくてどうしようかと思ってたから助かった、ありがとう」
というレスポンスが返ってきました。
その時の私、想像できますよね。
もうガッツポーズですよ。
「もういい」と言われたところで「すみません、お手数をお掛けします」と返して終わっていたら
失敗体験で終わっていたわけです。
そうすると、どれぐらいの書きぶりならクライアントに提出できるレベルか体感値を得ないまま
「次は頑張ろう」という自省で終了となっていたわけです。
迷惑をかけないように なんて思う必要はないです。
迷惑をかけたり、かけられたり、それは常にお互い様です。
失敗しないように、なんて恐れる必要はないです。
一時点で物事を見ていては、もったいない。
人の脳は失敗からしか学ばないともいわれるそうです。
ならば、大いに失敗しましょう。
そして、次は頑張ろう、ちゃんとやらねば、なんて反省するのではなく、
それをいかにリカバリーできるか、リカバリーしようと真摯に向き合えるか、
行動することにエネルギーを注ぎましょう。
それでも、自分ひとりでは頭を切り替えることができない、勇気がでない。。。
という方は、弊社のパーソナル・メンター制度サービス(Mentor to Empower)
をご利用頂いてもいいかもしれません。
きっと、仕事に前向きになれる自分を見つけていただけると思います。
でもひとまずは、ご自身で、小さな失敗をリカバリーすることから試してみてはいかがでしょうか。
女性管理職の悩み 『女性活躍推進』は、ありがた迷惑⁈
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
前回までは、働く女性の悩み と間口を広く
そして抽象的なモヤモヤを題材に、私が思うことをお伝えしてきました。
今回は、そこから少し対象を絞り、
女性管理職(予備軍含む)について、具体的なモヤモヤを取り上げていきます。
これらの言葉はもう使い尽くされた感もありますが、、、
「企業成長にはダイバーシティが必要」
「まず女性管理職を増やそう」
「女性が働きやすい環境を整えよう」
などなど、
働く女性が苦しむ『格差』を是正するため、
男女雇用機会均等法しかなかったところから
女性活躍推進法が制定され、改訂され、
女性に活躍の場を提供しなければという意識を企業に啓蒙してきたのは
とてもいいことだと思います。
一方で、
活躍を期待される女性たちの戸惑いも私はたくさんみてきました。
管理職に登用されても、ゲタを履かされた気がする
周りからそう見られている、あるいはそう見られている気がする
と委縮する女性たち
昨年の東京オリンピックの前には、当時の委員会会長が
「女性が多い会議は時間がかかる」というような発言をして炎上しました。
会長は辞任を余儀なくされるほど批判されたわけですが、
「あぁ、会議で発言したら、ウチの会社でも心の中でそう思われるのかもな」
とひっそり委縮した女性はどれぐらいいたのか、私は心配していました。
ダイバーシティ経営の先進企業として有名な某大企業では、
女性管理職比率30%を目標に掲げ
25%までは順調に伸びてきたものの、そこで足踏み状態となっているというニュースを目にしました。
そのニュース記事によると、
原因は、管理職になってからのキャリアイメージを会社が用意できていないため
先に管理職になった女性をみて、
自分もなりたいと思う後進が出てこなくなったからのようです。
出世なんて興味ない、私はきちんとした仕事ができればそれでいい
その類の言葉も女性たちからたくさん聞きました。
かく言う私も、かつては管理職を打診されて
「もうちょっと自分のペースで自由にやりたい」と固辞した輩です。
ですが、先輩から「組織を変えたいなら偉くなれ」と言われて開眼しました。
最初は、「組織は変えたいけど別にエラくなりたいとは思いません。
エラそうに振る舞う役職者たちと同じ部類に入る気はありません」 と反発したのですが、
「権限をもたないと組織は変えられない、ってことだよ」と真意を教えてくれました。
確かに。。。
「こうなればいいのに」「こういう風に変えてください!」 なんて権限のない従業員が言っても
声は届かないことが大半です。
こうなればいい を実現するには、権限が要る。
言われてみれば当たり前なんですが、だから管理職になろう、役員になろう、
まで私は繋がってはいませんでした。
そこが繋がれば、コトは単純です。
ロールモデルがいなくて困る、という声もよく聞きますが、
私なら、そんなもの、あったら困ります。
自分のやり方で「こうなればいい」を実現したいのに、
ロールモデルとかけ離れていたらイチイチ気になるので。
管理職の「あり方」なんて気にしなくてもいいじゃないですか。
やりたいのは、「こうなればいいのに」の実現なんですから。
ゲタを履かされた?
上等です、ラッキーです。それを利用してやろうと思いますね、私なら。
元㈱LIXILの副社長 八木洋介氏は、国際女性ビジネス会議でこう仰っていました。
今までゲタを履いてたのは男性の方なんですよ。
女性にゲタを履かせるな、というなら、お前たちが先に脱げよ、と言ってやればいいんですよ、と。笑
八木さんに焚きつけられて、私は思いました。
女性がいる会議は時間がかかる?
時間がかからない会議って、その会議自体が不要なものじゃないんですか? と言ってやればいい。
管理職になってからのキャリアイメージを会社が用意してくれてない?
ラッキーじゃないですか。自分たちで作れるチャンスがあるんですから。
「色々やりにくいなぁ」なんて社内から声が聞こえてきたら、組織が活性化してきた証拠。
ゴメンなさい、なんて思わないで、心の中で「よっしゃ!」と思えばいいんですよね。
要は、こういうことです。
女性管理職(予備軍含む)の皆さん、
委縮しなくても大丈夫、のびのび自分らしく、やりたい事の実現に没頭しましょう!
ってことです。
変革といっても、そんな壮大なものじゃなくていいんです。
自分のチームのずっと気になっていた問題や課題。
まずはそれから取り組む、それでいいんです。
小さなことを確実に積み上げていくのが大事です。
わかっていても、どうしても、勇気がでない。。。
という方は、弊社のパーソナル・メンター制度サービス(Mentor to Empower)
をご利用頂いてもいいかもしれません。
あなたの中に眠る野望を引き出し、1歩踏み出す背中を押して差し上げます。
でもひとまずは、ご自身で、マインドセットから試してみてはいかがでしょうか。
追伸:
私が管理職を一度は固辞したのに結局は受けて、まず何をやったかはコチラ
女性管理職の悩み 管理職はコスパが悪い⁈
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
今回は、女性管理職(予備軍含む)の具体的なモヤモヤ
第2弾を取り上げていきます!
企業の人事担当者などからよく聞く言葉に
「管理職になりたがらない女性が多い」
「管理職に適任な女性がいない」
があります。
だからウチはダイバーシティなんか無理なんですよ、というのが人事担当者の言い分です。
確かに、管理職になりたがらない女性は一定数いるのは事実でしょう。
では、なぜ彼女たちはなりたがらないのでしょうか?
自分には荷が重いから? それは表向きの理由だと思います。
かつて私自身が管理職を打診されたのに固辞した時、
「もうちょっと自分のペースで自由にやりたい」と言い、
自分はまだ管理職の器をもっていないし覚悟もできていなくて力不足、というような回答をしたのですが、
心の中では、
この人手不足の中、プレイングマネージャーとして、
チームで回らない業務はすべて自分が巻き取らないといけない予感がして無理!
と思っていました。
そして、この心の中の思いが、固辞した本当の理由です。
ですが、だいたいの人事担当者が、表向きの言葉を聞いてすぐに引き下がります。
「あぁ、やっぱり女性はダメだわ」という顔をして。
もっとも、
本音の理由も承知した上で、
プレイングマネージャーやる覚悟ないなら、ウチの管理職はムリだな、とも思っているのでしょう。
それが力不足と言われればそうかもしれませんが、
業務の「量」をこなせる人が力のある人だという発想は、いい加減止めたらいいのに、とも思います。
なぜなら、業務の量と成果が比例していないと感じるからです。
こんな状態、企業にとっても、管理職予備軍の女性にとっても
非常にもったいない!
そこで、
本当は両者がそれに気付いて互いに新しい視点でアクションを起こすべきなんですが、
今回は、敢えて女性管理職予備軍に伝えたいと思います。
加えて、管理職になってみたけど、やっぱり割に合わない。。。と思っている人にも届けたいです。
ぜひ、管理職として、または管理職になって権限を得て、
割に合わない を自らの権限で撲滅してしまいましょう!
私自身が管理職の打診を固辞したのちに、それを撤回したのは、
先輩から「権限をもたないと組織は変えられないよ」と教えてもらったことでした。
だから、私が管理職になってまず実行したことは、
管理職は割に合わない!と思うようなチーム全体の業務の量、やり方を見直すことでした。
もう最初は、「なんで」「なんで」の質問連発でした。
部下たちに
「なんでこの業務やってるんだっけ?」
「なんでこのやり方なんだっけ?」
「なんでこのタイミングなんだっけ?」
メンバー各々にも、どうすればいいか案を出してもらって、チーム全員を巻き込んで実施しました。
これ、管理職が改革の責務を一身に負わないのがミソです。
チーム全員を巻き込みながらの改革は、チームとしての納得感も高く、新しい共通認識も醸成しやすい。
メンバーの当事者意識も高まり、何よりもチームワークが抜群になりました。
これらを管理職が独りでやろうとすると、どれだけの残業になる?と想像するだけで
「割が合わない」どころではないですよね、きっと。
そして改革後は、部下ができない日常業務を引き取る、なんてことはなく、
管理職はコスパが悪いと感じることは、激減しました。
どうですか、ちょっと実践してみたくなりました?
実践してみたいけど、ちょっと勇気がでない。。。
という方は、弊社のパーソナル・メンター制度サービス(Mentor to Empower)
をご利用頂いてもいいかもしれません。
あなたが1歩踏み出せるように、背中を押して差し上げます。
でもひとまずは、ご自身で、小さな改善から仲間と一緒に試してみてはいかがでしょうか。
女性管理職の悩み 「私、向いてないのかも」と思ったら
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
今回は、女性管理職(予備軍含む)の具体的なモヤモヤ
第3弾を取り上げていきます!
注目され、期待される女性管理職
その重圧たるや、男性の皆さんは想像できるでしょうか。
時には、「後進のためにも、、、云々」なんて言われることもあったりして、
自分のコトだけではないのか、と思い知らされたりもするわけです。
管理職であろうとなかろうと、仕事は上手くいったり、いかなかったり。
心身のバイオリズムだって一定のわけはないのに、
常に肩にチカラを入れて頑張りすぎていると、
ふと
「私、管理職に向いてないのかも」と落ち込むこともあるかもしれません。
そんな時、どうしていますか。
仕事以外の趣味などで気分転換?美味しいものを食べてストレス発散?
友人知人に慰めてもらう?
上司に相談?
それでエネルギー回復できる場合はOKですよね。
自分の立て直し方法を知っていることはとても大事です。
一方で、
責任ある職位になればなるほど、本音を話せる相手が周りにいなくなります。
仕事以外のことに気持ちを逸らすだけでは解決しない、という人もいるでしょう。
そこで、自分の立て直し方法がまだ確立していない
そもそも自分の立て直し方法がわからない
という人も含めて
自浄方法の提案をしてみたいと思います。
まず結論から言いますね。
「私、管理職に向いてないのかも」と落ち込んだ自分を立て直す方法として、
発想の転換
をしてみませんか。
そういうとカッコよくきこえますが、
要は
考えても仕方のないことは考えず、諦めて手放す
ということも覚えませんか、という提案です。
「管理職に向いてないのかも」というのが
なぜ考えても仕方のないことだと整理できるのか、理由は2つあります。
1つは、
管理職に向いてないかも、と思う発端が
目の前の上手くいかなかった、あるいは上手くいってないコトに対して自信を無くしているだけ
という場合、
それが管理職に向いているか否かを決める決定的素材ではない場合が大半だからです。
だから、管理職に向いているかいないかをクヨクヨと考えても仕方ないということです。
もう1つは、
目の前の1点だけでなく、今までの自分を振り返って、そしてこれからの自分を想像して
冷静に、管理職に向いてないかも、と自己分析した場合、
それは、あくまで自己分析でしかないからです。
向いてるか向いてないかは、人事評価の範疇で、結局、他人(上司など)が決める事。
そして、評価者である上司で、この時代にあるべき管理職とは、という問いに
迷いなくキッパリと答えられる人は、まぁまだいないでしょう。
それだけ世の中が混沌としていて、どれもが正解になりうる なんともラッキーで良い時代なのです。
だから、管理職に向いているかいないかをクヨクヨと考えても仕方ないということです。
どうですか、
考えても仕方ないことは、自分で納得して手放す、
できそうですか?
これは、全く別の場面でも使えますから、
なんでもかんでも真面目に対峙して突破しようとしたり、
永遠に悩み続けたりするタイプの人は、ぜひトレーニングして身に付けて欲しいです。
セルフトレーニングだと、ちょっと身に付く気がしない。。。
という方は、弊社のパーソナル・メンター制度サービス(Mentor to Empower)
をご利用頂いてもいいかもしれません。
あなたが自浄方法を身に付けられるようにサポートします。
でもひとまずは、ご自身で、じっくり自分と向き合ってみてはいかがでしょうか。
大人の自由研究 私を成長させたパワーワード
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
今回は、ちょっと夏休みということでコラムはお休みに、、、
と思ったのですが、
毎月、自分が想像する以上の多くの方々に読んで頂いているので、
頑張ります(いつもありがとうございます!)
今回は、「箸休め」の回として、
私の『大人の自由研究』を公開したいと思います。
この夏、ふと、
今までに自分をバージョンアップさせるような機会っていくつかあったはずだなー
何がキッカケだったんだろう
と思い、
アタマの中から引き出してみました。
すると、強烈な印象として残っている「キッカケ」に共通していることは、
パワーワードが存在していたことです。
どんな言葉が刺さるのかは、環境、心情、それまでの経験など様々な違いから
人それぞれなので、私にとってのパワーワードが直接、誰かの役に立つとは思っていないのですが、
まぁ、私の勝手な自由研究なので
へ~~ と読み流してもらえればいいかな、と思います。
では、特に強烈だった3つを時系列で紹介します。
まず1つめ
これは、私が幼少期からずっと大事な場面で父に言われていた言葉です。
「子どもの頃から自分の好きにできるなんて、いいね。羨ましい」と思った人は甘いです。。。
ろくな知識も経験もないのに、
自分のことは自分で考えろ
と終始突き放されるわけです。イマイチな判断であったとしても軌道修正はしてくれません。
感覚的には、 崖から突き落とされたライオンの子 の気分です。
でも、そのお陰で、正解を与えてもらわないと動けないということもなく
正解を見つけるために右往左往するということもなく
自分で正解を創る という能動的な大人になれたので、父には本当に感謝しています。
もう少しエピソードを知りたい方は、Noteの自己紹介もご覧ください。
2つめは、
なんともフツーの言葉で、逆にびっくりしたかもしれません。
これは、公認会計士になる前、
国内メーカーなど純日本企業で働いていた私が、外資系企業で働くことになってから、
自分も相手も気分よく仕事できる術として勝手に学んだことです。
私が勤めていた外資系企業とは欧米の会社で、社内公用語は英語 という環境でした。
ビジネス・カルチャーの違いで驚いたことはたくさんあるのですが、私の中の一番は
「すみません」 より 「ありがとう」 を、という違いです。
もちろん、自分のミスで周りに多大な迷惑をかければ、「すみません」と言うのですが、
日常のちょっとした約束、たとえば 「この仕事の期限を1日早めよう」みたいなことを約束したのに、
それを忘れていることを本人に伝えた場合、
「ごめん!忘れてた!!」ではなく
「Oh!ありがとう。キミのお陰で思い出せたよ。ちょっと約束よりは遅れるけど大丈夫かな?」
みたいに返されることに最初は衝撃を受けました。
でも、そんなに悪い気もしないし、むしろ建設的だと学び、
私自身が何かをやらかした時は、「すみません」と言うのですが、
それだけでなく「ありがとう」も添えるようになりました。
これが意外とお互いを冷静なポジションに戻してくれるのですよ。
そして、建設的な相談に進める。。。
私は、今でもずっと意識して使っています。
最後3つめ
これは、公認会計士になってから、上司に言われた言葉です。
一般企業で長く働いていた身からすると、
監査法人の働き方や仕事の進め方の非効率さ等々、新人といえども、我慢できない!
と思うことがたくさんあったので、
その都度、わざわざ上司の席に行って「こんなの、おかしい!」と言っていました。
今思えば、
イチイチ不平不満を言いに来る新人をぞんざいに扱うこともなく、
ちゃんと対峙してくれたシニアマネージャーの器の大きさに感服なのですが、
その時の私は、必死。
どれだけ「おかしい」かを毎回、力説していました。
上司は、私の話しを一通り聴いてくれて、
いつも最後に「で、お前はどうしたいの?」と聞き返してくるのです。
最初の頃は、それに対して「わかりません!」と感情的になって不貞腐れてたのですが、
ある日、「こういう風に変えたい」と具体的な意見を言うと、
「ふむ。なるほど。じゃ、やってみて」と言われました。
それからは、文句を言いに行く時(笑)は、提案もセットで、
が当然のようになりました。
私が入社3年目ぐらいの時には、
上司が、「なんか、チーム運営がイイ感じになったねぇ~」とニヤリ。
ぺーぺーのスタッフが先輩たちを差し置いてマネージング業務をやってるのは、どうなのか、
という疑問はあったものの、
私にとっては大きな収穫でした。
今でも自宅の机の目の前には、
『提案なき批判は無意味』 と書いて貼ってあります。
そして、不平不満が現れた時は、解決提案が浮かぶまで
口に出さないようにもしています。
これらの3つは、自分というビジネスパーソンの構成要素といっても過言ではないな、と
改めて思っています。
自分の「軸」を再認識できました。
あなたのターニングポイントや成長機会は、どんなだったのでしょうか。
あなたも、こうして、自分の『たな卸し』をしてみてはいかがでしょう。
大人の自由研究、おススメします。