リスク管理の難しさ
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
いつの間にか、気が付けばニュースは新型コロナウィルスのことで一色になっています。
私が最初に日本のTVニュースで観た時は、
中国の武漢で感染者が数十名、死亡は数名 が報じられ、
専門家が
「現時点では感染者も死亡者も少なく、流行するかはわからないので、静観」
みたいなコメントをされていた というのがおぼろげな記憶です。
それからは、あれよあれよと感染者も死亡者も膨らみ、
中国以外でも…なんて報道されてすぐに、日本でもついに感染者が…
そして死亡者まで出てしまい、更には、濃厚接触者以外からの感染か、、、
みたいな大ごとになって、
これ以上の市中感染をどう防ぐか、
学校関係まで休校要請・・・
などなど、恐々とした感じになっています。
こうなると、
何の権限もなく、何の責任も負わない人たちからは
政府の対応が遅い、
騒ぎすぎ、
というような批判の類のコメントが飛び出します。
まぁ、その意見はごもっともと思う反面、もし自分が判断をする立場だったらどうだろう、
と考えてしまいます。
私が関与する組織の役員の方たちも、自社主催のイベント開催をどうするか、
従業員の勤務をどうするか等々、全方位に目を向けて考えないといけない事が多く、
その判断時期、公表時期含めて苦悶しておられます。
企業のリスク管理という点では、今回の疫病リスクだけでなく、
平時にリスク分析と対処法をしっかり作りこんでおくことの重要さを改めて感じます。
とはいえ、
平時に、起こってもいないリスクに対して分析と対処法を考えるのは机上の空論に傾きがち。
こういう「起こってしまった時」に、
「もしも次に起こってしまったら」 を想定して、整理し直すのが一番現実的で有効だと感じています。
もちろん、今は “有事”。
リスク分析の見直しなど悠長なことはやっていられません。
ですが、この先、少し落ち着いた時点ですぐにリスク見直しすることを頭の片隅に置いておくと、
今の動きも変わってくるはずです。
自分のことだけ、家族のことだけ、自社のことだけ、日本のことだけ
考えていては、様々なものを見誤ることにも気付くでしょう。
地球規模で皆が協力してパンデミックを阻止したいですね。
大変な時ほど背を伸ばし、深く息を吐く。
そして、ニッコリと作り笑いをしてみる。
そうすると不思議と視界が格段に広がります。
騙されたと思ってやってみてはいかがでしょうか。
リスクへの対処 ~ネガティブ情報の公表について考える~
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
先月のコラムでは、
新型コロナウィルスに対し地球規模で協力し合ってパンデミックを阻止したいですね、
とお伝えしたのですが、
その数日後にWHOからパンデミック宣言が出てしまいました。
とても残念です・・・
そして、マスク不足はすっかり常態化し、
紙製品だけでなく、東京では食料品も店頭から消え始めています。
外出「自粛要請」であって、「禁止令」ではないのに、
購買行動に限ってみれば「禁止令」が出たかのよう。
一方で、桜の名所や繁華街は、まぁまぁの人混み状態の所もあるようで、
何のリスクに対処しているのか、ちょっと滑稽な行動にも思えます。
(追記:このコラム掲載後の週末は、さすがに桜の名所も繁華街も閑散としていたようです)
前回の繰り返しになりますが、、、
重要なので敢えて繰り返しますが、、、
個人も企業もリスク分析と対処法を予め作りこんでおくことの重要性を改めて感じます。
先日、とある企業で、ビジネスリスクの話題になり、
リスクが顕在化した時に、そのネガティブ情報はどの程度だったら公表すべきか、
ということが議論になり、
「些細な事象なら、わざわざ公表する必要はない」
「公表しないことが “隠している” と捉えられる懸念がある」
「企業としての公表指針を決めてそれに従えばいい」
など、様々な意見がとびかいました。
このお題は、とても悩ましく、特にSNSが普及した現代においては、
唯一絶対的な正解というのがないテーマだと感じます。
なぜなら、個々の経営陣、従業員、企業のステークホルダー、
そして企業と直接は関係しない世の中の人々…
それぞれの「正義」の定義が違うからです。
先の議論のように、まず、企業としての「正義」を決めるのも大変なこと。
経営陣が徹底的に議論してどうにかまとめるとしても、従業員があまりに多い企業だと、
全員に納得感を抱いてもらうのは至難の業。
そこをクリアしてステークホルダーにも納得してもらえたとしても、世の中の人々が・・・
常日頃から、
現代の経営は、地球規模の視野で考えないといけない、と繰り返している私ですが、
80億人近い「全員」に配慮しようとすると、当然ながら1ミリも動けなくなります。笑
さて、どうしたものかしら、、、と思案していたのですが、
ふと、企業の情報公開について、そもそも論を考えてみました。
まずは、企業であろうと、その情報に直接影響を受ける相手へ個別にご報告するのが基本のはず。
だけど、ご報告すべき相手があまりにも多すぎる場合で、早急にお伝えしないといけない場合に、
止むを得ず、公表(公開)という略式を採用することになるだけのはず。
とすると、顕在リスクのネガティブ情報も、
企業が「この人には伝えねば」というのがスタートであり、
すぐに直接ご報告という手段で対応できるのか、公表という略式で迅速にお伝えするのかは、
自ずと決まるのではないか、というシンプルな答えに辿り着きました。
逆に言えば、誰に影響を与えるのか、どんな影響を与えるのか具体的に思いつかない、
という場合は、その時点ではご報告先がない、ということなのではないか、
と、私は勝手に結論付けてみました。
あなたは、どう思われますか?
いずれにしても、ネガティブ情報をお伝えするのは、「正義」に基づいて、
迅速に、正確に、
そして何より、
相手への影響にきちんと思いを馳せて が大事ですよね。
謝罪テクニックは不要ですからご注意を。
そして最も重要なのは、「ブレない」「正義」 を確立しておくことですよね。
公認会計士がよく使う言葉に ”恣意性” があります。
会社の言動や判断に一貫性がない場合、
「恣意性が介入しているのではないか」と表現したりします。
恣意性が排除された「正義」
それを持っていれば、「正義」の定義が違う相手にも堂々と対峙できるはず。
あなたにとってのゆるぎない「正義」をこの機会に考えてみてはいかがでしょうか。
新型コロナウィルスを契機に改めて考えたこと
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
新型コロナウィルスの影響、、、まだまだ地球規模で続きそうですね。
日本では、全国的に緊急事態宣言が延長されそうで、
まだまだ予断を許さないということですが、
医療現場が完全崩壊する前に収束できるのかも気になるし、
経済的な影響も気になるところ。
個人や法人の支援策は、、、、弱い、遅い、という声も聞かれますが、
どうにかこうにか形にはなってきています。
今月のコラムでは、
経済の視点から、法人支援策を通して私が感じたことを、
自戒の意味を込めて記しておこうかと思います。
弊社も“中小企業”であり、ご多分にもれず、
この状況下でかなり苦しい状況になりつつあるので、日々のニュースをチェックし、
経産省や東京都のホームページで支援策を調べたり問い合わせたりしていました。
この状況下においての「困りごと」は、もちろん企業によって違うとは思いますが、
大半の企業が気をもむのは、やはり 資金繰り でしょう。
ベンチャーなどのスタートアップ企業なら当然、
大企業でさえ、銀行に追加融資を依頼していることがニュースに取り上げられたりしています。
弊社のいまの「困りごと」は、資金繰り その1点につきます。苦笑
借入をして新規事業を始めるのは、数年先の計画だったので、現在は借入ゼロ。
今回の支援策では、支援条件に該当すれば、金利と保証料がゼロで調達できる。
でも、こんな“突発事象”が借入のスタートになるっていうのもなぁ、、、
事業の勝算があるから借り入れるものなのに、いま借りて
そもそも返済できるのか、、、とちょっと弱気なことも一瞬チラついたりして。
だったら、「持続化給付金」という、返済しなくていい支援金を申請すればいいか、
と思ったところで、ハッとしました。
返済しなくていいこの支援金の財源は、国のお財布から出るので、
当然ながら、税金なわけです。
でも、日本は、今回のような“有事”がない年でも、支出予算は、収入である税金で賄えず、
国債という借金でやり繰りしてる状況なのに、
今回は、やむを得ないとはいえ、また借金が膨らむわけです。
借金は、未来へのツケです。
国の借金は、未来の大人たち、つまり今の子供たちが背負うことになるものです。
だとすると、国のお財布から私が受け取ろうとしている支援金は、
子供たちに対して、「私の会社は、未来に向けて大きく貢献しますから!」と
胸を張って宣誓できないといけないと気付きました。
そして、冷静に考えると、銀行からの借入だって全く同じ。
とにかく、今をしのがないといけないから、
何でもいいから、もらえるものに飛びつく。
会社が生き延びるためには、正しい思考なんだと思います。
でも、
我が社は、果たして生き延びる価値がある会社なのか
未来に向けて価値を提供し続ける自信があるのか
それを一番先に考えないといけないと思うんです。
それに自信がないような会社は、2択しかない。
未来に向けて価値を提供できる事業に転換するか
会社を畳むか
どちらかしかない。とりあえず、はダメだと思うんです。
キレイごとだと鼻で笑われるのは承知ですが
私は
世の中を、人々を、シアワセにできない会社は存在するべきじゃない
自分たちのエゴだけで生き延びている会社は、世の中から退出すべき
と本気で思っています。
だから、まずは、自分に問わねば。
私の会社は、未来に向けて大きく貢献すると、胸を張って堂々と言えるのか、と。
生活があるから、創業したばかりだから、等々、自分の都合だけで続けようとしていないか、と。
自分のアタマとココロを整理した結果、
銀行からの借入も、政府が用意してくれた支援金も、覚悟をもって申請しようと思います。
世の中を、人々を、シアワセにできる会社を1社でも増やそうと
これからも真剣に取り組んでいきます。
嘆いても、グチっても、言い訳しても、コロナが消えてくれるわけではありません。
これを機に、あなたも、
あなた自身と
あなたの会社の在り様を一度真剣に考えてみてはいかがでしょうか。
気分転換にTVドラマの話しでも
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
まだまだ「日常」にはほど遠いですが、
日本は、全国的に緊急事態宣言が解かれました。
なんとなく、いまの環境にも慣れてきた気がするのは私だけでしょうか。
緊急事態宣言中に外出している人や営業しているお店を「叩く」風潮とか
はじめは、「えー⁈」って両方に驚いていたのに、
価値観ってそれぞれなんだなぁ、、、
有事の時こそ個人も法人もその品格があらわになるよなぁ、、、
などと、しみじみ考えるステージに入っております。
そういう心持ちも一種の “コロナ疲れ” なのかもしれないと思い、
今月は、ちょっと気分転換に、テレビで再放送されたドラマのお話しを。
テレビ業界が苦肉の策として放送枠を埋めている数々の再放送や再編集した番組の中で、
4月中旬から5月初旬に放送された
ドラマ 「JIN -仁―」 が私の1番のお気に入りで、
観ながら、今の自分に刺さる言葉をいくつかメモしていました。
同じ作品を観ても、自分の状況や心情で刺さる言葉がその時によって変化するのか、しないのか、
将来、確認するために
今の自分に刺さった言葉を記録しておきたいと思います。
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神は乗り越えられる試練しか与えない
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これは、SNSでも多くの人が刺さる言葉にあげていました。
やはり、「人生は試練が多い」と思っている人が多数なんでしょうね。苦笑
そういえば、私の大好きな黒川伊保子先生は、著書で
「才能がある人ほど、人生から大きな苦難を突き付けられる」と書かれていて、
苦難が降りかかったとき、「なぜ私だけ?」なんて嘆かないで、
「私って、特別な才能がある、神に選ばれた人なんだ」と思えばいい とおっしゃっています。
なるほど! それも前向きになれそう。
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道を拓くということは、自分だけの逃げ道をつくることやない!
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ドラマの中では、
武田鉄矢さん演じる緒方洪庵先生が弟子を叱る時のセリフで、
どんな手段を使ってでも、自分の医療技術を磨けば、それが医療の進歩になると考える
弟子の言動に対して発せられた言葉です。
自分は「自己満」になっていないか、とハッとして、背筋を伸ばしました。。。
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できない事を考えて嘆くより、できる事をして笑っていたいっていうか…
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これは、大沢たかおさん演じる主人公 南方仁のセリフで、
現代から江戸時代にタイムスリップした医師が、医療道具も薬もない環境で
奮闘を続ける中、体得していったことを、本人が言語化したシーンです。
自分を取り巻く環境が突然に激変した時、
こうやって、しなやかに対応できる人が強いんだよな、とつくづく思います。
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いっそ誰かに決めてもらうかな。
どっちを採っても後悔が残るんなら、運を天に任せるのも1つの手さ
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これは、小日向文世さん演じる勝海舟のセリフなんですが、
内野聖陽さん演じる坂本龍馬がこの言葉を聞いて起こした行動にシビレました。
主人公 南方医師は、目の前の患者を救うことに専念していましたが、
“野風”という花魁の病を治すと、現代に置いてきた自分の婚約者が
そもそも生まれなくなる、つまり歴史が変わってしまう可能性があり、
“野風”の手術をするか迷っていました。
それを知った坂本龍馬は、「ワシのために、(愛しい)野風の手術をしてくれ」と土下座するんです。
手術しろと言ってるのは自分であり、先生は黙ってそれに従えばいい。
その後に何が起ころうと、すべては自分(龍馬)のせいだ、と言うんです。
目の前の患者を助けたい、でも婚約者が、、、と決められない南方医師の背中を押すんですね。
経営者に伴走することを生業とする私は、
自分にこれができる覚悟があるか、と自問自答してしまいました。
さて、最後は、やっぱりシビレる、坂本龍馬のセリフを2つ
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今はただ、自分の信じる道を歩きたいぜよ。
それが誰も歩いておらん道でも正しい道じゃったら、仲間はあとからついてくるぜよ。
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(道半ばで)死んでいった者たちが、
もういっぺん生まれてきたいと思う国にするのが生き残った者の役割じゃき。
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うーーー。
坂本龍馬とお酒飲みたい気分になります。
「そう、そう、そうなのよ。 いつかきっと、みんなにわかってもらえる日がくるよね。
もういっぺん生まれてきたいと思う国、頑張って一緒につくりましょう!」って日本酒を一緒に煽りたい。
なんだか、心のハチマキ締め直した気分です。
“言霊” っていいますが、
本当に言葉のチカラは、すごいですね。
これだけ勇気や元気、学びをもらえるんですから。
と、いうことは、
言葉によっては、絶望をもたらしてしまうこともある、と。
相手に言葉を届ける時には、花束にも刃にもなりえること、
改めて肝に銘じたいと思います。
あなたは、
自分や周りの人に、言葉の花束、贈れていますか。
これを機に少し意識してみてはいかがでしょうか。
NPOのイベント本番に向けて焦ってます
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
私が起業した理由の1つに、
“育った環境に関係なく、子どもたちが自分の能力を活かせる社会を実現するため”
というのがあり、
今は、複数のNPO法人に様々な形で関与して “修行中” です。
そのうち、ボランティアとして関与しているNPO法人ブリッジフォースマイルで
7月4日に開催する 『コエール』 というイベントの準備であたふたしています。
『コエール』 は、
親に頼れない子どもたちがいることを知ってもらうため、
そんな子どもたちの環境や想いを知ってもらうため、
知ってもらって、自分にできることを考えてもらうため、
かつて親を頼れない子どもだった若者たちが
スピーチをするイベントです。
今年は2回目ですが、コロナの影響で、有料オンライン配信での開催です。
会場キャパの心配がない分、多くの方に視聴頂きたい、と集客も頑張っております!
あなたもぜひ、一緒に社会課題解決の当事者になりませんか?
視聴、お待ちしております、、、
詳細はコチラ↓
コエール 親ありき日本をこえる
NPOのイベント本番が無事に終了しました!
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
前回6月のコラムでは、
ボランティアとして関与しているNPO法人ブリッジフォースマイルの
『コエール』 というイベント準備をしています、ぜひ参加してくださいね!
とお伝えしましたが、7月4日に開催&無事終了しました。
今年は2回目だったのですが、コロナの影響で、完全オンライン配信での開催に。
有料オンラインなので、どれだけの方が参加くださるのか、とてもドキドキしましたが、
昨年と同水準の参加がありました。感謝!
イベントに参加してくださった方々、ありがとうございました!!
参加頂いて、いかがだったでしょうか、感想がとても気になります、、、
イベントがリアルからオンラインになる、というのが世の中の流れになるのかは
まだわかりませんが、少なくとも、コロナの収束まで、しばらくこの流れが続くのは確かですよね。
そこで、“ちなみに”情報として、
私がイベント運営側(といっても単なるお手伝いですが)の目線で
昨年のリアル開催と今年のオンライン開催の両方を経験して感じたことを
少しだけ記しておこうと思います。
『コエール』は、“エモい” イベントなので、
今年はオンラインで実施、と決まってから、
はたして画面越しで “想い” が届けられるのか、と心配していたのですが、
ツイッターでの沢山のコメントがオンタイムで送られてくるのをみて、少しホッとしました。
録画配信ではなくて、生配信だったというのも、よかったのかな、と思っています。
イベント前半は、かつて親を頼れない子どもだった若者たち5人が、
自分たちの経験を踏まえ、社会課題だと感じることをスピーチしてくれましたが、
生配信、一発勝負ということで、みんなギリギリまでリハーサルしてたんです。
私もリハーサルに立ち会って、
「今の部分は、一番大事なところだから、もうちょっとゆっくり話してみたら?」
「うん。そうだね、もう一回やり直すから聞いてて」
「はい、どうぞー」
みたいなやり取りをしていました。
その5人の一生懸命さが、多くの人に届いたんだと思います。
リアルと同じ熱量とはいかないですが、
画面越しでもきちんと届く、ということは実感できました。
ただ、全参加者との一体感を醸成するのは、やっぱり難しい。。。
昨年のリアル開催では、イベント終盤に、
社会課題に光を照らしてくれた若者(スピーカー)と
これからは、参加者も一緒に光を照らして欲しいという願いを込めて、
スマホのライトを全員で照らすということをやったんです。
こんな感じ↓
この一体感は、やはりリアルならではのもの。
500人前後の参加者と我々発信者側が画面越しで一体感をもつ策は、
今の私には思いつきません、、、
と、いうことで、
来年は、参加者がリアルかオンラインか選べる、みたいになるといいなー
と勝手に妄想しながら、
まだまだ収束する気配のないコロナ禍をじっと耐えることにします。
さて、参加すればよかったなー、と悔やんでいるあなたに朗報です。
イベント後半の社会活動家スピーチだけですが、期間限定でダイジェストをご覧いただけます。
課題解決に奔走する活動家の静かなる情熱を感じたい方だけでなく、
社会課題を知ったところで、自分は何もできないしなぁ、、と誤解している方も
ぜひ見てみてください。
ソーシャルアクション(社会活動家スピーチ)はコチラ↓
コエール 親ありき日本をこえる ソーシャルアクション
“ ニューノーマル ” に振り回されない
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
今日は、総理大臣が辞意表明、というニュースに驚きましたが、
次の首相は、何を基準に選ぶことになるんでしょうね。
喫緊の課題はコロナ対応、関連してオリンピックと経済総崩れの死守ですから
政策論議にならないでしょうし。
まぁ、首相を直接選ぶわけでもないので、見守るしかない一国民です。笑
最近、よく耳目にとびこんでくるようになった “ ニューノーマル ” という言葉。
総理大臣が変わったからといって、新しい常識が刷新されるわけでもなく、
どう受け入れるのか、みたいな話題は、もうしばらく続くのかな、と思っています。
この言葉、元々はリーマンショックの時にうまれた言葉らしいというのを
私は今回、ネット検索して初めて知りました。
リーマンショックの頃は、もう会計士として監査の仕事をしていて、
経済用語には割と敏感だったはずなんですが、
そんな言葉を見聞きした覚えがまったくない、、、です。
当時、私が担当していた企業も業績がとんでもない事態になり、
監査上、難しく厳しい判断をしないといけない場面があったことは、よく覚えているのですが。
もしや、
当時の日本、そして企業は、『じっと我慢する』ことでやり過ごすことができたからでは。。。
新しい常識、常態を構築し、受け入れる必要が、結果としてなかったのでは、
と、いうのが私の仮説ですが、
当時の自分の周辺実態をおぼろげに思い出しての「感想」にすぎないので、ご容赦を。
今回の場合は、外出するな、人と接触するな、という
全国民に『じっと我慢する』ことが求められた事態で、しかもまだまだ、出口が見えない。
企業も『じっと我慢する』ことは、とっくに始めているけれど、いつまで耐え忍べばいいのかわからない。
こうなると、さすがに、 ―非接触― を新常識と位置付けて、対応せねば、
となるわけですね。きっと。
そう判断して、大胆な動きを始めたみなさまには、拍手したい気分です。
仮にコロナ禍がなかったとしても、昨日の正解は今日の不正解になるような時代です。
風を感じたら、たとえ微風でも乗ってみる。
昨日までの正解を否定することも厭わず。
もし違うと思えば、さっさと降りればいいだけのことです。
途中で降りたら、そこまでのコストがもったいない、なんて思って動けないでいるとしたら、
それは、
「前向きコスト」と「後ろ向きコスト」の定義がちぐはぐになってるからです。
失敗するかもしれない新しい試みは「後ろ向きコスト」と思っていませんか?
今を維持させるための改善コストを「前向きコスト」としていませんか?
後者は明らかに「後ろ向きコスト」です。
どちらのコストに重きを置くべきかは、言うまでもないですよね。
でもきっと、
頭では理解している、だけど、、、
というのが大半なのでしょう。
個人も企業も
とりあえずの1歩は踏み出せても、
大胆な新しい試みの方向には、なぜ1歩を踏み出せないのでしょうね。
自分には先を読む能力がないから1歩を踏み出す勇気がない、
と思っているのでしょうか。
ピンチはチャンスだ、なんていうけれど、
どうやってピンチの中にあるチャンスを見つければいいんだよ、と思ってるのでしょうか。
そう思っているなら、私、断言してしまいますね。
先が読める人なんて誰一人いません。
ピンチの中にあるチャンスを見つけれる人なんて誰一人いません。
安心してください。
ニューノーマルは、こうなる、みたいな記事に
不安にならないでください。
ニューノーマルには、こう対応すべき、みたいな意見に
惑わされないでください。
先を読もうなんて考えを捨ててください。
チャンスを見つけようなんて考えを捨ててください。
やるべきことは、
自分がシアワセを感じれる世の中って、どんな状態なのか、
あなたの大切な人たちが喜ぶ世の中って、どんな状態なのか、
それをただただ考えること。
誰が何と言おうと、自分は、こう思う!というところに達するまで。
それが固まれば、あとやることは、唯一つ
それの実現に爆走することです。
「そんな世の中にはならないと思うよ」と周りに言われたとしても、
「いや、自分が、そういう世の中にするから、なるんだよ」と静かにニッコリ微笑みましょう。
チャンスは、見つけるものでなくて
自分で創るもの
私はそう確信しています。
2年ほど前、
有名企業の元役員など重鎮の方々がいる宴席で、私は、
酔っぱらっているフリをして、
「今の経営には、浪漫がない! 世の中がどうなるか、ばかりを気にして、
世の中をどうしたいか、という浪漫が今の経営者たちにはない! これは危機です!!」
と結構大きな声で言ったことがあります。
すると、高度成長期を支えてきた、ある重鎮の方が
私に握手を求めてくださいました。
「キミの言うとおり!よく言ってくれた! 浪漫、いい言葉だ!」 と。
あなたは、浪漫を抱いて仕事をしていますか。
これを機に、
この先どうなるか、なんて考えるのは止めて、
この先をどう創っていこうか、を考えてみてはいかがでしょうか。
ぜひ私と一緒に!
“ ニューノーマル ” に振り回されるな、 と半沢直樹は言っている⁉
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
前回8月のコラムでは、“ ニューノーマル ” という言葉に呑まれて
この先どうなるか、なんて不安になるのは止めて、
この先をどう創っていこうか、を考えてみませんか、とお伝えしました。
自分で未来を創る、というと身構えてしまいそうですが、
「こうなれば、いいのになー」 から考えてみる、
というとハードルが下がりませんか。
私の場合は、
日頃から「こうなれば、いいのになー」 ばかり考えていて、
数十年経ってから自分が思い描いていた様になったりすると、
お、時代がやっと私に追いついてきた なんて勝手に思ったりしています。
私の「こうなれば、いいのになー」 のひとつで、
まだ自分が思い描いているようになっていないものに、
“銀行のあり方” があります。
先日、大人気のTVドラマ 半沢直樹 が終わりましたね。
善が悪を懲らしめ、最後は1,000倍返し!というのが爽快なのかもしれませんが、
私は、善と悪の対立って、非現実的であまり好きではありません。。。
でも、このドラマを私も欠かさず観ていたのは、
自分が思い描いている銀行のあり方が、
あのドラマにメッセージとして込められていたからです。
*************************************
銀行は、経済を支えていく可能性豊かな企業を発掘したり、支えたりすることで
経済を創っていくという大役を担っていることの自覚を思い出せ、
自社や自身の保身や利益に固執していることの恥を知りなさい。
*************************************
全世界のバンカーが胸に手を当てて懺悔して欲しい、
土下座!土下座!と安易に言いませんが、
ホントにもう、悔い改めて欲しい、と思ってしまいます。
そう言うと、バンカーの方から
「いやいや、金融庁の“ご指導”の下で自由になんてできないんだよ」
「フィンテックの驚異、マイナス金利、、、環境に対応しようと、できることは必死にやってますよ」
と反論がきそうですね。
ならば、
銀行が変わろうとしているのか、自分で確かめたい。
そのいい機会と思い、
弊社としてコロナ対策特別融資を民間銀行に申請してみました。
結果は。。。。。。。
ご融資できません。
だそうです。
まぁ、結果に反論するつもりはないです。
評価は他人がするものなので。
ただ、やっぱり銀行は変わっていない、というのが体感です。
何の確認も質問もなく、提示した書類をもって結論を出されたので。
今は、膨大な融資申込み数でしょうから、1次審査は書類で完結というのは合理的なんでしょう。
でも、合理的処理を持ち込むべき場面ではないのでは、
と思うのは私だけでしょうか。
回答は、書面でもメールでもなく電話というのは、まだよかったと思いますが、
「形式的な審査で恐縮です」と何度も言う担当者の方は、
どんな気持ちでその言葉を放ってるんだろうな、と不思議でした。
融資却下の理由も、表面的なものしか伝えられないと感じ、残念でした。
「御社は、設立間もなくて、あの、、、その、、、ご実績を評価するのが難しくて、、その、、、」
「要は、弊社はまだ信用に値しないという理解でいいでしょうか」
「い、いえいえ、社長は公認会計士でいらっしゃいますから、信用がないというわけでは、、、」
こういう、建設的とは対局の、生産性のカケラもない対話がしばらく続きました。
説明機会がないので詳細説明していない中長期の計画が、第三者にはどう映るのか、
それもわからないまま、ただただ気を遣われて終わりました。
半沢直樹が子供の頃に抱いた、銀行への恨み、嫌悪感ほどではないですが、
私も似たような経験をして、銀行への違和感はずっと抱えているので、
今回の体験は、本当にガッカリの一言です。
銀行が本来の役割を見つめ直したから、
元気な企業が経済を牽引し始めた
そうなれば、いいのになー
まだ暫くは思い続けると同時に、
私は私のやり方で、企業が元気になるように支援をしていくぞ、
と決意を新たにしました。
自分がやる事の成果は小さくても、やがて仲間が増えて大きな効果につながるはず。
バタフライ効果を無条件に信じている私の仲間になってくれるのは、
このコラムを読んでくださっているあなたかもしれませんね。
協働できる日が楽しみです!
(少し煽ってみました。笑)
韓国株式市場の「騒動」に学ぶ
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
今回のコラムの題材、唐突だな、と思われたかもしれません。
でも、私にとってはタイムリーなんです。
なぜなら、鬼滅の刃よりも韓国ドラマにハマっているから、韓国の出来事にフラグが立つのです。
少し前に日本で多くの人がハマった現代ドラマではなく、
韓国で2年前に放送された時代劇なんですけどね。
ストーリーにハマり、主役の男性の演技にハマり、
その主役が人気アイドルグループのボーカルだと知って、毎日YouTube三昧です。
そんな時に飛び込んできたのが、
いま絶大な人気のアイドルグループ BTSを擁する事務所のIPO(新規株式公開)のニュース。
私がハマっているのは、BTSではないので、
上場直後に株価が公募価格の2倍以上急騰したというニュースを見た時は、
BTSめ、やるなーと勝手に対抗心を感じたのですが(笑)
その後、株価は急転直下の大暴落!!
私がみたニュースによると、要因は、
BTSのメンバーが、中国に関する発言をし、
その発言に対し中国世論がBTS批判を始めたから、だそうです。
中国ではBTSを起用する広告などが削除されたり、不買が起こり、
業績悪化不安から株が売られた、と。
ん…
なんともタイミングが不自然だな、と個人的には思うので、
仕掛け人がいて、今頃、世界のどこかでほくそ笑んでいるのではないか、
と訝しく思ってしまいます。
このニュースで私が注目したのは、
BTSを応援する一環という感覚で、株式を購入したファンの人々が
結構いたということ。
そして、購入から短期間での株価暴落を受けて
「貯金をつぎ込んだのに損した。払戻してほしい」
「株って返品できないの?」
みたいなコメントがSNSにあがっているということ。
何人のファンが、どれぐらいの金額をつぎ込んで株式を購入し、
何人の人が、返金や返品と言い出しているのかは不明ですが、
少なくとも、
投資に対し、返金や返品を求める人がいる、というのが事実なら、
自分が生活している国の経済がどういう仕組で回っているのかを学生のうちに学んでおくことは、
とても重要なことだと改めて感じました。
日本では、
高齢者が投資詐欺にあったというニュースを時々みかけますよね。
「金利10%と言われたから、お得だと思った」なんていう被害者のコメントには、ため息がでます。
自分が生活している国の経済がどういう仕組で回っているのかを学生のうちに学んでいれば、
超低金利の今の日本で、いや、世界中で、
元本+10%を稼ぐことができる人がいるんだ、へーすごい、その人にお金を預けよう、なんて
思わないはずなんです。
逆に、
自分が生活している国の経済がどういう仕組で回っているのかを学生のうちに学んでいれば、
正しい投資が何かがわかり、不必要に恐れることもなくなるんです。
今回、韓国市場で株式を購入したBTSを愛してやまないファンの人たちは、
「投資って怖い」と植え付けられてしまった気がします。
それが残念でなりません。
日本ではそうならないように、
これからも弊社は、研修やセミナーで啓蒙に力を入れていこうと
改めて決意した出来事でした。
アメリカ大統領選挙で思い出したこと
こんにちは。ミライ経済Lab.株式会社 代表の神田千鶴です。
アメリカの大統領選挙、まだゴタついていますが、
一応、結果は出ましたね。
4年前は、ヒラリーさんが「ガラスの天井を打ち破れなかった」と敗北宣言し、
今回は、カマラさんが「ガラスの天井にヒビを入れた!」とマスコミが大騒ぎしています。
この 『ガラスの天井』 理論は、
起業した女性経営者をも縛っているのだな、、、
最近、ふとそう思いました。
弊社は来月で創業2年を迎えますが、
この2年間、
女性経営者を支援させて頂くことが何度もありました。
対象は、創業期から成長期にある会社の経営者の方々で、
どの女性経営者も皆さん前向きでアグレッシブでエネルギッシュ。
会話していても、こちらまで元気を頂きますし、とても頼もしく感じます。
なのですが、、、
同時並行で支援している、成長期にある会社の男性経営者と比べると
成長のスピードもボリュームも全然違う。
と、いう気がしたのです。
パワフルな経営者というのは共通なのに、
男性と女性で違いがでるのかしら、、、
考えてみて1つピンときたのは、
有益な経営者用ネットワークを持っているか否か、
ではないかということ。
企業の役員に女性が少ない一因が
オールド・ボーイズ・ネットワーク(元IBM取締役 内永ゆか子さんの言葉)の存在
というのはよく聞きます。
ベンチャーの世界もご多分に漏れず
ベンチャー・ボーイズ・ネットワークが確立しています。
ベンチャー経営者同士で切磋琢磨したり、
大企業の先輩に助言を求めたり
経営を推進するための強力な “武器”を持っています。
これに対して、女性経営者は、そんなネットワークを持っていないし、ツテもない。
そういう方が多いのでは、という気がしました。
もちろん、女性経営者で有益なネットワークをお持ちの方はいますし、
ベンチャー・ボーイズが彼女らを疎外しているのでもありません。
もし彼女たちがそのネットワークを知っていても、加わっていない可能性も高い。
なぜなら、ベンチャー女子たちにはボーイズの空気が合わない気がするのです。
なぜ空気が合わない気がするのか。
それは、
『経営』との向き合い方が、決定的に違うから
ではないかと思っています。
私の見聞きしてきた経営者たちを思い浮かべての自論なので、完全なる偏見で、
ベンチャー業界全体を示唆する普遍的な事実ではないことを念押しして続けます。
一言で表現すると、
ベンチャー・ボーイズのスタンスは、パラシュート型
ベンチャー女子のスタンスは、ビラミット型
に私にはみえています。
つまり、ベンチャー・ボーイズは、目標点まで想像の中で一気に飛び、
さあ、ここにくるまでにどういう道を辿ろうかと
パラシュートで降りながら、考えながら、現実の地面へ着地してくる
自分に足りないものが明確なので、上手く支援も使える。
これに対し、ベンチャー・女子は、まず現実の地面を見つめ、
その場で、ピラミットをぼんやりと想像しながら、さて、どうやって石を積んでいくか、と考える。
下から着々と積み上げて、その度に自信をつけて次に進む。
そしてある日、急に天井にアタマをぶつける時がくる。
想像したピラミットが完成するまで、まだまだなのに、、、
誰も何も教えてくれなかったし、今から誰に何を聞けばいいんだろう、と困り果てる。
ガラスの天井というのは、
元々、ピラミット型のスタンスである女性が、
必然的に遭遇するものなのだと、改めて感じました。
ならば、
下から天井を見上げて叩き割ろうとするのでなく、
意識的にパラシュート型になって、
屋根から下に向けて勢いよくお尻で飛び乗れば天井ぐらいすぐ壊れるのでは。
と、思うのは楽観すぎるでしょうか。
パラシュート型の経営スタンスだと、
- 経営のスピードが圧倒的に早まります
- リスクテイクが大胆になります
- 過程に満足せず、成果へ執着するようになります
- 将来ビジョンのスケールが大きくなります
なぜなら、目先の目標でなく、最終ゴールを最初に、明確に見据えているからです。
念の為申し添えますが、ピラミッド型が悪いという話ではありません。
出来上がってしまっている“元”男性社会の経済界で、しなやかに女性が経営していくには、
したたかな戦略行動も必要で、発想の転換も一考だということです。
パラシュート型に転換すれば、アドバイスをもらえる人はたくさんいるでしょう。
でもやっぱり私はピラミット型、という人には、
ガールズ・ネットワークを構築するのも戦略のひとつですね。
試行錯誤し、切磋琢磨すると、すごい相乗効果も期待できそうです。
そんな女性経営者を支援する様々な『種まき』は既に始まっていますので、ぜひお楽しみに。
「ガラスの天井、昔あったね、そんな表現」と多くの女性が笑える日を想像しながら
精進するぞー!と思った出来事でした。